
ティム・クック氏:アップルは「ジャンク」ビジネスを営んでいるのではない。マイクロソフトとノキアの買収はアップルのビジネスモデルの正当性を立証する
ブレア・ハンリー・フランク著

結局のところ、Apple は、発展途上のスマートフォン市場の大半を独占している低価格の携帯電話と国際的に競争するために、iPhone 5C を低価格の携帯電話にしようとは決して考えていなかったようだ。
ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌のティム・クック、ジョナサン・アイブ、クレイグ・フェデリギへの新たなインタビューによれば、アップルは自社をスマートフォン市場のフェラーリやポルシェとみなしており、低価格帯の製品を他社に譲り渡すことに全く問題を感じていないという。
「市場には常に大きなジャンク品が存在する」とクック氏はビジネスウィーク誌に語った。「我々はジャンク品ビジネスを営んでいるわけではない」
WindowsがPC市場を席巻していた時代でさえ、価格とデザインに妥協を許さなかったAppleの歴史を考えると、AppleのCEOからこのような発言が出ても驚くには当たらないだろう。しかし、スマートフォン業界全体も、Appleのビジネスモデルの少なくとも一部に共感し始めているようだ。
マイクロソフトによるノキア買収について問われると、クック氏は、アップルの競合他社が、OEMにOSのライセンス供与するのではなく、自社でソフトウェアとハードウェアを扱うという同社のモデルを採用していることは、その妥当性を証明するものだと述べた。
「われわれは自社の戦略の外部からの評価を求めているわけではないが、この戦略は多くの模倣があり、人々がその重要性を認識していることを示唆していると思う」とクック氏はブルームバーグに語った。
本稿執筆時点では、iPhone 5Cと5Sの発表後、過去1週間にわたり大幅な下落があったものの、Appleの株価は8.20ドル(1.7%)上昇している。