
ワシントン大学のCoMotion技術移転オフィスが従業員3人を解雇
テイラー・ソパー著

ワシントン大学で技術移転を担当するコモーション社は、シアトルを拠点とする同大学の広範囲にわたる財政難を受けて、従業員3人を解雇した。
大学の広報担当者はGeekWireへの声明で人員削減を認めた。大学によると、CoMotionは当初、支出削減による経費削減を試みたが、不十分だったという。
「コモーションは人員削減を検討するにあたり、研究の実用化と商業化を支援するインフラを維持しながら、業務への影響とワシントン大学コミュニティに提供するサービスを最小限に抑えるよう努めた」と広報担当者は声明で述べた。
削減された役職には、マーケティング・コミュニケーション担当ディレクター、ライター1名、ITプロジェクトマネージャー1名が含まれていました。現在、CoMotionの従業員数は52名です。
CoMotionは昨年、シアトルのワシントン大学キャンパス内の新ビルに移転しました。このオフィスでは、研究者によるスタートアップの立ち上げや、その発見に基づく特許取得を支援しています。また、コワーキングスペースの提供や、新しいフィンテックプログラムを含む複数のインキュベーターの運営も行っています。
ワシントン大学は、州政府と連邦政府からの資金削減の影響もあり、予算危機に直面している。今夏に退任したアナ・マリ・コーチェ前学長は5月、予算不足により大学が人員削減を実施すると予想していると述べた。
シアトル・タイムズ紙は先月、政府予算の削減に加え、ワシントン大学は福利厚生費の高騰や留学生の海外流出にも苦慮していると報じた。同紙は、連邦政府の予算削減と「その他の措置」により、ワシントン大学では178人の人員削減が行われたと報じている。