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ジェフ・ベゾスを宇宙に残す? 型破りな嘆願書に10万以上の署名が集まる

ジェフ・ベゾスを宇宙に残す? 型破りな嘆願書に10万以上の署名が集まる

アラン・ボイル

インドのジェフ・ベゾス
アマゾンとブルーオリジンの創業者ジェフ・ベゾス氏が、2020年のインド旅行中に笑顔を見せた。(ジェフ・ベゾス氏のTwitterより)

反トラスト法に関する議論の高まりと従業員の離職問題など、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏は地球上で多くの懸念を抱えている。来月、彼が設立したブルーオリジン社製のロケットで準軌道宇宙飛行を行う計画も、不安をさらに増大させる可能性がある。しかも、それは宇宙飛行に伴う通常のリスクだけによるものではない。

彼に宇宙滞在を促す2つの嘆願書には合わせて10万以上の署名が集まり、署名数は1秒に1署名という速さで増え続けている。

両方の嘆願書は2週間前にChange.orgに投稿されました。ベゾス氏が、自身と弟のマークが7月20日にブルーオリジンのニューシェパード宇宙船に乗り込み、同社の西テキサス宇宙港から往復飛行を行うと発表した後のことです。まだ身元が明らかにされていない2人の乗客が同行する予定です。その中には、ブルーオリジンの非営利団体に寄付される2,800万ドルのオークションで落札された人物も含まれています。

ある嘆願書には9万以上の署名が集まりました。「億万長者は地球上にも宇宙にも存在するべきではない。もし宇宙を選ぶなら、そこに留まるべきだ」と嘆願書の署名者は述べています。

もう1つの嘆願書は2万1000人以上の署名を集めており、さらに突飛な主張を展開している。「5Gマイクロチップが有効化され、大規模な乗っ取りが行われる前に、これが最後のチャンスになるかもしれない」と投稿者は書いている。

Change.orgで請願を始めるのにそれほど時間はかからないし、ベゾス氏とアマゾンをめぐる論争を考えれば、彼の宇宙旅行計画が話題になっているのも不思議ではない。

しかし、どちらの請願も失敗に終わる運命にある。飛行が悲劇に終わる可能性は否定できないが――Twitterの世界では、そうした結末をひねくれて願っている人もいる――世界一の富豪が最後のフロンティアに取り残されるようなことはあり得ない。弾道飛行について言えば、上昇したものは必ず下降する。