
レポート:Amazon Web Services、データウェアハウスのAI対応版を計画中
トム・クレイジット著

クラウド コンピューティングのスーパーボウル、Amazon Web Services の re:Invent カンファレンスが 2 週間後に迫っており、新たなレポートによると、同社は機械学習アプリケーション向けに設計されたデータ ウェアハウス製品の新バージョンを披露する予定だという。
The Informationは、AWS Ironmanが既存のデータウェアハウス製品RedShiftのアップグレード版になると報じており、機械学習研究に必要な大規模データセットを扱う顧客に、より優れたパフォーマンスを提供するものと見込まれています。詳細はre:Inventで発表される予定です。
Ironman は、AWS とクラウドコンピューティング全般の今年の 2 つの主要テーマである、データベースと人工知能を結び付けるものです。
データウェアハウスはデータベースに似ていますが、従来のデータベースよりも高速にデータの読み取りと分析が行えるように改良されています。一般的には、様々なビジネス機能に関する分析レポートの作成に使用されます。Oracleは、自社のデータウェアハウス顧客がRedShift、MicrosoftのAzure SQL Data Warehouse、あるいはスタートアップ企業Snowflake Computingの主力製品といった製品に流れてしまうのを阻止しようと躍起になっており、この分野での競争は激化しています。
AIはクラウドプロバイダーにとって次の戦場となることはほぼ間違いないようです。AIによって、顧客は今日では世界最大規模の企業しか構築できないAIの専門知識を活用できるようになります。Googleはクラウドベンダーの中でAI研究の最前線に立ってきたと言えるでしょう。AmazonはAI研究に多大なリソースを投入しているものの、AIサービスに関してはクラウドベンダーのライバルに遅れをとる傾向にあります。
それでも、多くのエンドユーザーにとってこれは非常に新しい分野であり、クラウド顧客が利用可能なAIサービスの幅広さと奥深さに基づいて購入を決定している割合は全く明らかではありません。AWSはクラウドコンピューティングにおいて競合他社を大きくリードしており、クラウドベンダーはクラウドにおけるAIサービスのトレンドを無視すれば自らの危険を冒すでしょうが、MicrosoftやGoogleが享受しているAIの優位性は、今年、状況を好転させているようには見えません。
The Informationはまた、AWSが11月27日から12月1日までラスベガスで開催されるre:Inventで、マネージドディープラーニングサービスを発表する予定だと報じた。AWSの担当者はこの報道についてコメントを控えた。
こちらは、AWS の AI 担当副社長である Swami Sivasubramanian が、今年初めの Cloud Tech Summit で AWS の AI 研究と展開に対するアプローチについて説明しているビデオです。