
IBM、Kubernetesサポートを組み込んだプライベートクラウドの新バージョンを発表
トム・クレイジット著

クラウドを使わずに最新のクラウド コンピューティングのメリットを得たい企業は、その目標を達成するためにプライベート クラウド サービスに目を向けており、IBM は、そのような潜在的顧客向けにプライベート クラウド ソフトウェアの新バージョンを提供しています。
IBM Cloud Private 2.1がリリースされました。Dockerコンテナ・プラットフォームとKubernetesコンテナ・オーケストレーション・ソフトウェアのサポートが組み込まれており、お客様はクラウドフレンドリーな環境で自社インフラ上でアプリケーションを実行できます。また、ハイブリッド・アプローチを求めるお客様向けに、オンプレミスのワークロードを様々なパブリッククラウドに移行できる機能も搭載されています。
これはもはやトレンドというよりは現実です。企業はもはやパブリッククラウドのメリットを売り込む必要はありませんが、自社サーバー上で稼働している既存のレガシーだが重要なアプリケーションを移行することには抵抗を感じています。プライベートクラウドとハイブリッドアプローチは、両方のメリットを享受することを容易にし、大手パブリッククラウドベンダーは、より大規模で歴史のある企業を誘致するために、ハイブリッドサービスとパートナーシップを展開しています。
これは、IBMやMicrosoftのような老舗テクノロジー企業にとって有利になる可能性があります。これらの企業は、コンプライアンスやセキュリティ上の理由から、依然として自社でワークロードを管理したいと考えている多くの企業と長年にわたるベンダー関係を築いている可能性が高いからです。Microsoftは今年初めに同様の製品であるAzure Stackをリリースし、Amazon Web ServicesやGoogleといった新興エンタープライズベンダーも、このタイプの顧客を対象とした新しいサービスを導入しています。
IDCによると、プライベートクラウドの導入は増加傾向にありますが(下記参照)、パブリッククラウドほど急速ではありません。これは、AWSとMicrosoftが先週発表した決算発表によって裏付けられています。両社のパブリッククラウドサービスからの収益は、それぞれ42%と90%増加しました。
