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ApptioのCEO、サニー・グプタ氏、プライベートエクイティ買収完了で1億9600万ドルの報酬を受け取る

ApptioのCEO、サニー・グプタ氏、プライベートエクイティ買収完了で1億9600万ドルの報酬を受け取る

ジェームズ・ソーン

Apptio CEOのサニー・グプタ氏が、2017年GeekWireクラウドテックサミットで講演。(GeekWire Photo / Kevin Lisota)

サニー・グプタにとって、今日は良い日だ。Apptioの共同創業者兼CEOであるグプタは、木曜日に同社の非公開化取引が完了したことで、1億9600万ドルの報酬を得る見込みだった。

2ヶ月前、プライベートエクイティ会社ビスタ・エクイティ・パートナーズは、ワシントン州ベルビューに拠点を置く、企業のITおよびクラウドサービス支出の追跡を支援するこの企業を19億4000万ドルで買収すると発表した。買収発表の2日前、グプタ氏は規制当局に対し、自身と家族信託が500万株強を保有していると報告していた。

1株38ドルの終値は、Apptioの株式時価総額に対して53%のプレミアムだった。しかし、Vistaはそれでも、同社の株価が夏に記録した史上最高値41.23ドルを下回る価格で売却できた。その後、市場全体の下落を受けて株価は下落した。

アプティオはグプタ氏の同社株式保有状況を確認する要請に応じなかった。

「ビスタのリソースと財務力により、アプティオは新たな成長段階に入り、顧客に対するコミットメントと情熱を維持し、世界中のあらゆる規模の何百もの組織でデジタル変革を推進するリーダーとしての地位を固めることができる」と グプタ氏は声明で述べた

ピッチブックのデータによると、ビスタの買収は昨年米国で最大のIT企業買収となり、全買収の中で12位にランクされた。

(ピッチブックデータ)

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、グプタ氏は昨年の変更により、より多くの議決権を持つ株式の種類が普通株に変更される前は、同社の議決権の46%を握っていた。

プライベートエクイティには批判的な意見も少なくなく、非公開化取引は往々にして企業と従業員を犠牲にしてオーナーの利益を増大させると主張する。業界の評判は、レバレッジド・バイアウト(LBO)に対する数十年にわたる反発によって損なわれ、今でも恐怖を煽る噂が絶えない。2018年についに債務の重圧に屈したトイザらスがその直近の例だ。

グプタ氏は買収当時、ビスタはコスト削減には関心がないと述べていた。「非公開化によって非公開市場での成長を加速できる。これは、公開市場では不安定さなどにより難しい場合がある」と、同氏は11月にGeekWireの取材に答えた。

グプタ氏はまた、2016年にビスタ社に18億ドルで買収されたマルケト社についても言及した。2年後、アドビ社が47億5000万ドルで同社を買収した。アプティオ社は黒字ではないものの、2年ほど前に上場して以来、年間売上高は約20%成長している。

IPO前のグプタ氏は、Apptioがシアトルの次世代の大規模エンタープライズソフトウェア企業になると構想し、2013年にGeekWireに対し、ITプロフェッショナル向けのSalesforceを構築する計画だと語っていた。このテクノロジー起業家は、2007年にソフトウェア企業iConcludeを6000万ドルで売却した直後にApptioに入社した。

グプタ氏はアプティオのCEOとして留任し、本社は従業員850人のうち約半数が勤務するベルビューに残る 。