
ジェフ・ベゾスのブルーオリジンは、2016年に無人宇宙船による弾道研究飛行を目標としている。
アラン・ボイル著

アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が支援する宇宙ベンチャー、ブルーオリジンは、早ければ2016年前半にもニューシェパード弾道宇宙船で研究用ペイロードの打ち上げを開始する計画だと報じられている。
「来年の第2四半期を目指しています」と、ブルーオリジンのビジネス開発マネージャー、エリカ・ワグナー氏は火曜日、ワシントンDCで行われたワークショップでスペースニュースに語った。微小重力研究に関するこのワークショップは、ブルーオリジンと提携してニューシェパードで科学実験を行うヒューストンの企業、ナノラックスが主催した。
ワシントン州ケントに本社を置くブルーオリジンは、同社の西テキサス発射施設でニューシェパードの無人飛行試験を複数回実施している。最新の試験は4月に実施された。ロケット推進機は高度307,000フィートまで上昇した。油圧トラブルのため推進モジュールは期待通りに回収できなかったものの、有人カプセルは完璧なパラシュート着陸を成し遂げた。
「搭乗していた宇宙飛行士たちは、宇宙への素晴らしい旅とスムーズな帰還を経験しただろう」とベゾス氏は当時語った。
ブルーオリジン社は、次回の試験飛行は今年末までに実施される可能性があると述べている。
試験飛行と同様に、研究飛行も無人打ち上げとなる。代わりに、標準サイズのペイロードロッカーをニューシェパードに搭載し、高度100キロメートル(62マイル)以上まで上昇させて約3分間の無重力状態を経て着陸し、回収される。
ブルーオリジンとナノラックスは、13ガロンのキッチンゴミ箱(49リットル)と30ガロンのゴミ箱(102リットル)の容量にほぼ相当する2つのサイズのロッカーを提供しています。両社は、4×4×8インチ(10×10×20センチメートル)の2Uキューブサットコンパートメントに収まる、学生実験用の5,300ドルのパッケージを提供しています。
研究飛行の正確な時期は、ブルーオリジン社のテスト計画がどの程度進捗するか、また同社が連邦航空局から商業運用のための打ち上げ許可をどの程度早く取得するかによって決まる。
ブルーオリジンは最終的に、ニューシェパードにペイロードだけでなく乗客も乗せる計画だが、実現にはもう少し時間がかかるだろう。4月、同社のロブ・マイヤーソン社長は記者団に対し、「少なくとも最初の宇宙飛行士を乗せるには、チケットの販売までおそらく数年かかるだろう」と述べた。
有人飛行の時期や価格はまだ決まっていないものの、ブルーオリジンはすでに名前を募集している。