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進化するクラウドサービスには柔軟なチップが必要であり、ポートランドのMegh Computingはそれに貢献できると考えている。

進化するクラウドサービスには柔軟なチップが必要であり、ポートランドのMegh Computingはそれに貢献できると考えている。

トム・クレイジット

Megh Computing CEO、Prahbat K. (PK) Gupta (LinkedIn の写真)

ここ数年の人工知能(AI)の隆盛は、クラウドプロバイダーと自営施設の両方でデータセンターの設計を変革し、AI研究に対応できる専用チップの重要性をますます高めています。元インテルのチップエンジニアによって設立されたMegh Computingは、こうした機会を捉えたいと考えています。

ポートランド・ビジネス・ジャーナルは水曜日、Meghがリード投資家のPortland Seed Fundとその他数社の参加者から150万ドルのシード資金を調達したと報じた。ポートランドに拠点を置くMeghは、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)向けに設計されたソフトウェアツールを開発している。FPGAは、顧客のニーズに応じて特定のワークロードに集中するように再構成できるチップである。

Intelなどの企業が提供する汎用サーバープロセッサは、クラウドワークロードの大部分には十分対応できますが、人工知能(AI)や自動運転車といった新しい分野では、それらのタスク向けに設計された高度な処理能力が求められます。FPGAは、必要に応じて異なるタスクをサポートするように再構成できるという点で魅力的ですが、そのためのプログラミングは容易ではありません。

Megh氏が考えているのはまさにこれのようです。データセンターにFPGAを導入したり、クラウドでレンタルしたりするユーザーに、開発者が独自のアプリケーションで使用できるコード集であるソフトウェアライブラリを提供することです。Megh ComputingのCEO、プラバハット・グプタ氏はポートランド・ビジネス・ジャーナル紙に対し、Megh氏のソフトウェアは、この分野の専門知識を持たない開発者が用いるアプローチと比較して、FPGAの性能を向上させると語りました。

グプタ氏は、インテルのXeon汎用プロセッサとFPGAを統合するプロジェクトのゼネラルマネージャーを務めており、このプロジェクトは最終的に2016年のアルテラの買収につながりました。クラウドプロバイダーも、こうした種類のアプリケーション向けに独自のカスタムチップの開発に取り組んでおり、これはAmazon Web Servicesのインフラストラクチャおよびコマーシャルサポート担当副社長であるピーター・デサンティス氏が先月のGeekWire Cloud Tech Summitで概説したとおりです。