
チャート:「シリーズAクランチ」は健在
ジョン・クック著

ここ数週間、いわゆる「シリーズAクランチ」について多くの記事が書かれてきました。これは、シードラウンドで資金調達を行っている企業の多くが、非常に重要な次のラウンドの資金調達に失敗する可能性があるという考え方です。さて、Pitchbookのグラフをご覧ください。何が起こっているのでしょうか。
ご覧の通り、シードステージ/エンジェル投資の件数は過去4年間でほぼ4倍に増加しました。一方、シリーズAの資金調達ラウンドは大きな変化がありません。Pitchbookによると、シードステージとシリーズAの比率は現在3.3対1です。2008年には、この比率はわずか1.9対1でした。
先週、ある起業家と話をしました。彼はこの地獄のような状況に陥り、シリーズAの資金調達に苦戦していました。決して楽な話ではありません。
実際、CB Insightsは先月、1,000社以上のシードステージ企業が「孤児」になる可能性があるというレポートを発表しました。つまり、次の資金調達ラウンドで資金調達ができなくなるということです。そうなれば、10億ドル以上の投資資金が「焼却」されることになり、CB Insightsは、これはスタートアップ企業に付き物の自然淘汰の一部だと指摘しています。
Pitchbook では、何が起こっているのかについてさらに詳しい情報を提供しています。
VCファンドの規模拡大とレイターステージの資金調達によって、アーリーステージの資金調達ラウンドで資金調達が困難になるのではないかと懸念する声もあります。この懸念は、VCの投資額が4年連続で資金調達額を上回っているという事実によってさらに深刻化しています。一方で、これはVCの自然なサイクルであり、エンジェル/シード資金を受け取る企業数の増加に伴い、アーリーステージの資金調達ラウンドが今後増加するだろうという声もあります。
このレポートでは、シードステージの企業が必ずしもシリーズAの資金調達に進むわけではなく、エンジェル投資家に複数回の資金調達を依頼する起業家もいると指摘しています。資金調達の道のりで、どのような経験をされているか教えてください。良い時期ですか?それとも厳しい時期ですか?
GeekWireの以前の記事:ワシントン州でのVC投資はZulily、Meteorの大型取引の好調により倍増