
アマゾンは法廷闘争が続く中、マイクロソフトのJEDI契約への取り組みを阻止しようとしている
ナット・レヴィ著

アマゾンが、ライバルであるマイクロソフトに切望されていたJEDIクラウド契約を授与する決定を覆そうとする法的手続きは、長期にわたるものになる可能性がある。法廷闘争が続く間、アマゾンは、米国国防総省のクラウドインフラ構築のための100億ドル規模のプロジェクトにおいて、マイクロソフトが重要な業務を行うことを阻止しようとしている。
月曜日に公表された新たな裁判所文書によると、アマゾンはマイクロソフトによるJEDI関連業務の実質的な遂行を禁じる仮差し止め命令を申し立てる予定だ。裁判所文書によると、アマゾンの申し立ては1月24日までに提出される予定で、同日にはマイクロソフトと米国政府がアマゾンの主張に対する最初の反論を提出する予定となっている。
差し止め請求に対する判決は、マイクロソフトがJEDIプロジェクトの作業を開始する予定の2月11日頃に下されると予想されている。
国防総省は11月、10年間のJEDI契約をマイクロソフトに授与し、多くの人々を驚かせた。アマゾンは長らくこのプロジェクトの最有力候補と目されていたからだ。国防総省は夏にも契約締結者を発表する予定だったが、ドナルド・トランプ大統領が契約プロセスの公平性に懸念を表明したため、発表は延期された。
マイクロソフトが契約を獲得してから2週間も経たないうちに、アマゾンは訴訟を起こした。アマゾンは、国防総省に対し入札の再評価を命じるよう裁判所に求めている。同社は、2社のそれぞれの技術的メリットを考慮すると、「JEDI契約のマイクロソフトへの授与を覆す必要がある」と述べた。
アマゾンは法廷文書の中で、トランプ大統領が国防総省の決定に影響を与えたと非難した。アマゾンは、JEDIプロジェクトの受注は「大統領自身の言葉を借りれば『アマゾンをクソにする』という大統領の繰り返し表明された決意と切り離して評価することは不可能だ」と主張している。
一方、マイクロソフトはJEDIの採用プロセスを強化し、エンジニアのセキュリティクリアランス取得に取り組んでいると報じられている。