
ナノストリングはIPO価格を13~15ドルに設定し、ティッカーシンボルNSTGでナスダックで取引する予定
ジョン・クック著
シアトルに拠点を置くナノストリング・テクノロジーズは本日、近日予定の新規株式公開(IPO)の条件を公表し、1株当たり13ドルから15ドルで株式を公開する予定だ。ゲノム解析ツールメーカーで、従業員138名の同社は、2003年にゲノミクスのパイオニアであるリロイ・フッド氏のシステム生物学研究所からスピンオフし、先月IPOを申請した。ナスダック市場では、ティッカーシンボル「NSTG」で取引される予定だ。
成功すれば、Tableau Softwareに続き、ワシントン州出身で今年2番目のテクノロジー企業として上場することになる。Tableauの株価は現在1株あたり約55ドルで、時価総額は30億ドルを超えている。
ナノストリングは、株価を1株14ドルに設定した場合、この買収で最大7,600万ドルを調達する予定です。同社は赤字に陥っており、昨年は純損失1,770万ドル、第1四半期は720万ドルの損失を計上しました。実際、同社は一度も黒字を出したことがなく、創業以来の累積赤字は1億280万ドルに上ります。
NanoStringのベンチャーキャピタルには、Clarus Funds(36%)、DFJ Funds(20%)、OVP Venture Partners(23%)などが含まれます。NanoStringは、ジェンザイム社の元幹部であるブラッド・グレイ氏が率いており、4.77%の株式を保有しています。
NanoStringは、株式売却による収益を、乳がんの再発リスク判定に役立つゲノムツール「Prosigna」の商品化に充てる予定です。また、Prosignaの販売体制を強化し、nCounter Analysis Systemsの事業拡大も計画しています。