
Q&A: 元アマゾンの「災難の達人」ジェシー・ロビンス氏がスタートアップにおける「容赦ない楽観主義」の力について語る
ジェフ・ディッキー著

元消防士のジェシー・ロビンスはプレッシャーをものともせず、むしろプレッシャーの中で力を発揮する。
成長を続ける組織にポジティブなエネルギーと楽観主義を注ぎ込み、シアトルのクラウドコンピューティングスタートアップ企業Opscodeのロビンズ氏と彼のチームは、エンタープライズソフトウェアのゲームを変革してきました。かつてAmazon.comで「災害マスター」の称号を授かったロビンズ氏は、彼らの取り組みはまだ始まったばかりだと語ります。
「私たちは独立した巨大企業になりたいのです」と、今年初めにイグニション・パートナーズなどから1950万ドルを調達したロビンズ氏は語った。ロビンズ氏のモットー「愚かな企業と戦うのではなく、もっと素晴らしい企業を作れ」は、まさに彼らの戦いの雄叫びなのかもしれない。
以下は彼の Nextcast インタビューの続きです:
https://vimeo.com/51732323
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- コンピューター少年として育ったジェシーですが、彼の興味はテクノロジーだけにとどまりませんでした。過去には演劇を学び、消防士として働いた経験もあります。実際、消防士としての経験は、Amazonでの役割や将来の哲学を育む上で役立っています。「9.11の時、自分の訓練とスキルが、事態が悪化した際に頼りにされるであろうテクノロジー組織に、本当に大きな影響を与える可能性があることに気づきました。『この2つの世界を融合させる方法を見つけ出そう』と決意したのです。」
- ジェシーの成功の秘訣は、絶え間ないポジティブさと楽観主義です。「私は夢想家で、 人々の素晴らしい可能性を信じています」と彼は言います。この姿勢こそが、世界に「もっと素晴らしいものを作る」ことを基盤とした企業文化を築く原動力となりました。彼の最優先事項は常に、次に何ができるか、そしてあらゆる可能性を探求することにあります。
- 楽観的な見通しにもかかわらず、彼とOpscodeが創業当初は、多くの困難に直面しました。彼はこう説明します。「大企業の働き方を変えようとすると、多くの人が「ノー」と言うものです。彼らと戦うのではなく、彼らに「イエス」と言ってもらう方法を見つけなければなりません。…世界で素晴らしい力となるには、「イエス」と言う方法を見つけることです。」
- ジェシーと彼のOpscodeチームにとって、文化は非常に重要です。「初期の頃、私たちはコミュニティを尊重し、どのように交流するかについて多くの決断を下しました」と彼は説明します。「私たちは、自分たちよりも大きなコミュニティの一員として存在しています。」だからこそ彼は 「メールの黄金律」を信じているのです 。それは、自分が受け取りたいと思うメールだけを他人に送るというものです。
- 道のりは紆余曲折があったものの、ジェシーとOpscodeの未来は明るい。次世代のスタートアップ企業へのアドバイスは? 困難に慣れること。「もし苦労しているなら、これが永遠に続くのだと認識すること」。そして、それは良いことなのかもしれない。
Nextcastの創設者、ジェフ・ディッキー氏は、テクノロジー、ビジネス、そして哲学に情熱を注いでいます。彼は、レドモンドに拠点を置くクラウドおよびビッグデータインフラ企業Redaptでチーフクラウドアーキテクトを務めています。ケイト・スタルによる追加取材。[編集者注:GeekWireは、Nextcast起業家インタビューシリーズを制作するジェフ・ディッキー氏と提携できることを誇りに思います。]
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