
シアトルのIoTスタートアップResin.ioがKDDI傘下のソラコムから500万ドルの新規資金調達を実施
トム・クレイジット著

産業用 IoT が思考実験から技術導入へと移行し続ける中で、競争が激化している。IoT アプリを導入するためのコンテナベースの手法に取り組んでいるシアトルのスタートアップ企業は、その製品を開発するための新たな機会を得た。
同社の代表者によれば、Resin.ioは過去数年間で1,700万ドルの資金を調達しており、これに日本の大手無線通信事業者KDDI株式会社の一部門であるソラコムからの新たな500万ドルが追加された。産業用IoTシステム内でデバイスを接続する無線技術を製造するソラコムは、より緊密に連携する今後の製品についてもResin.ioと提携している。
現代の工場やその他の産業現場では、コンピューティング能力とインターネット接続がますます普及しつつあります。製造業者やビル運営業者は、ワークフローの効率化につながる有益なデータを抽出できることに気づき始めています。しかし、これらのデバイスは運用上の制約が多いため、PCやサーバーの管理よりも管理がやや困難です。大手クラウドプロバイダーは、この変化への対応に多大な時間と労力を費やしています。
Resin.ioは、カスタムバージョンのLinuxをベースにしたソフトウェア開発プラットフォームを開発しており、ユーザーがデバイス向けIoTアプリケーションを構築・展開するのを支援します。同社のソフトウェアはDocker互換のコンテナエンジンも採用しており、開発者はIoTデバイスを一つ一つローリングアップデートするよりも、はるかに容易にアプリケーションをアップデートできます。(コンテナ化されたインフラストラクチャのパフォーマンスメリットについては、6月27日にベルビューで開催されるGeekWire Cloud Tech SummitのDevOps/コンテナ技術トラックで詳しくご紹介いたします。)
現在従業員50名を擁する同社は、2015年にシアトルに拠点を構えることを選んだ理由の一つとして、この地域が製造業と産業活動の豊かな歴史を持つことを挙げたと、創業者兼CEOのアレクサンドロス・マリノス氏は当時GeekWireに語っている。これまでの投資家には、ドレイパー・フィッシャー・ジャーベットソン、GE、エリクソン、アスペクト・ベンチャーズなどが含まれる。