
FDA、アダプティブ・バイオテックの癌再発の可能性を追跡するツールを承認
クレア・マクグレイン著
シアトルに拠点を置くバイオテクノロジー企業アダプティブ・バイオテクノロジーズは金曜日、FDAが同社のclonoSEQプラットフォームの使用を承認したと発表しました。アダプティブの免疫シーケンシング・プラットフォームを基盤とする技術がFDAから承認されたのは今回が初めてです。
ClonoSEQは、患者の免疫系における遺伝子配列を解析し、治療後に残存するがん細胞を検出するもので、この目的でFDAに承認された初のツールです。多発性骨髄腫とB細胞性急性リンパ芽球性白血病という2種類の血液がんの患者に使用されます。
微小残存病変(MRD)と呼ばれるこの指標は、治療後に再発やその他の問題が発生する可能性のある患者を的確に予測できるというエビデンスが増えています。製薬会社は、新しい治療法の開発において、この指標をますます活用しています。
「FDAによる今回の承認は、アダプティブ・バイオテクノロジーズにとって大きな節目であり、当社独自の免疫シークエンシングプラットフォームが初めて規制当局の認可を受けたことを意味します」と、アダプティブのCEO、チャド・ロビンズ氏は声明で述べています。「アダプティブは、今後も強力な開発プログラムを活用し、患者ケアの向上につながる新たな製品を商品化していきます。」
ロビンズ氏は、10月3日に開催されるGeekWire Summitのステージで、同イベント初のヘルステックステージの一環として、Microsoftとの提携を含むAdaptiveの取り組みについて講演する予定だ。
アダプティブ社とマイクロソフト社は昨年、人工知能を利用してたった一つの血液サンプルから何百もの病気を検出できる汎用診断装置を開発することを目指したユニークな提携を発表した。