
休戦?アマゾンの新プログラムで独立系書店がKindle電子書籍の売上の一部を得られる
ブレア・ハンリー・フランク著
アマゾンは街角の書店と平和的に共存できるだろうか?シアトルのアマゾンが本日発表した新たなプログラムは、その実現に向けた試みとなる。独立系書店がKindleを販売し、顧客がKindleで読むために購入する電子書籍から将来的に得られる利益の一部を受け取ることを可能にするのだ。
「Amazon Source」と呼ばれるこのプログラムでは、書店はKindle Fire HDXやKindle Paperwhiteを含むAmazonの電子書籍リーダー全ラインナップを、Amazonの希望小売価格より6%安く購入できます。書店は、顧客がKindleストアで購入した書籍の売上に対して、2年間にわたり10%の手数料を受け取ります。
「オンラインかオフラインか、規模の大小を問わず、小売業者はお客様が望むものを提供するよう努めるべきだと考えています。そして多くのお客様は、デジタル書籍と紙媒体の書籍の両方を読みたいと考えています」と、Amazon Kindle担当バイスプレジデントのラス・グランディネッティ氏はプレスリリースで述べています。「長年にわたり、書店はAmazonで紙媒体の書籍を販売することに成功してきましたが、Amazon Sourceは今、この機会をデジタル書籍にも広げます。Amazon Sourceを利用すれば、お客様は電子書籍と行きつけの書店のどちらかを選ぶ必要がなくなります。両方を利用できるのです。」
アマゾンは他の小売業者にも電子書籍リーダーを9%割引で購入する機会を提供しているが、そうした小売業者は手数料を失うことになる。
この新しいプログラムは、独立系書店への一種の和解の兆しと言えるだろう。ユーザー獲得を促進するために書籍を格安で提供するというAmazonのビジネスモデルは、全米の実店舗数減少の原因としてしばしば非難されており、Kindle Sourceプログラムは、成長する電子書籍市場から書店が利益を得るための手段となる。
とはいえ、地元の書店は依然として不当な扱いを受けているように思われます。結局のところ、顧客はAmazonでより多くの本を購入することになるでしょう。そして、もし顧客が次のKindleを地元の書店ではなくオンライン小売大手Amazonで購入すれば、書店の収益は枯渇し、Amazonは引き続き利益を得ることになります。とはいえ、同じ顧客が電子書籍リーダーを購入するか、既に持っているという可能性もあり、これは書店にとって、そうでなければ得られなかった収益を得る手段となるという議論もあります。
こちらは、Amazon Source の「使い方」ページです。FAQ も含まれています。
(写真はAmazonより)