
ラプソディ社長、ナップスターの買収について「順調に進んでいる」
トッド・ビショップ著

ラプソディ社によるベスト・バイ社からのナップスター社の買収は、シアトルを拠点とする音楽サービス会社に、顧客基盤に「相当な」数の加入者を追加する機会を与える、とラプソディ社のジョン・アーウィン社長は、本日発表されテクノロジー業界を驚かせたこの取引についてコメントした。
アーウィン氏は今日の午後、GeekWire との電話インタビューで、Spotify の米国進出による脅威を軽視し、Napster との契約は、メトロPCS 加入者に音楽サービスを提供するという最近の契約のように、厳選した買収を行い戦略的提携を結ぶという Rhapsody の戦略に合致するものであると述べた。
買収の金銭的条件は明らかにされていない。アーウィン氏によると、これは完全株式交換による取引であり、ベスト・バイはナップスターの資産をラプソディの少数株と交換する。ベスト・バイは、音楽機器の小売販売に加え、ラプソディの所有権も取得することで、ストリーミング音楽業界への足掛かりを維持することになる。
CNet News.comによると、ベスト・バイによる2008年の買収当時、ナップスターの会員数は70万人だったという。同ニュースは本日、ラプソディによるナップスター買収のニュースを報じた。ラプソディの会員数は80万人を超え、昨年のリアルネットワークスからのスピンオフ前の70万人から増加している。
RhapsodyはNapsterの現在の加入者数を明らかにしていないが、アーウィン氏は、RhapsodyはNapsterを最大の競合相手と見なしていると述べた。Rhapsodyは、11月下旬に予定されている買収完了後、可能な限り多くのユーザーをRhapsodyの有料加入者に転換させるよう努める予定だ。
「ラプソディ全体の基盤の成長に期待しています」と彼は語った。「順調な追い風が吹いています。」
欧州の音楽サービスSpotifyとその人気の無料版、そしてRhapsodyと直接競合するサブスクリプションサービスが米国で開始されたことを考えると、この見通しは一部の人にとって意外なものかもしれません。しかしアーウィン氏は、Spotifyはオンデマンド音楽サービスへの注目度を高めることで、Rhapsodyにとってむしろプラスになる可能性があると述べています。彼は、Spotifyの無料版はモバイルデバイスで曲を再生できないなど、機能が限られていることを指摘しました。
「オンデマンドの音楽体験にモバイル機能が備わっていないのは、ローリング・ストーンズからミック・ジャガーを外すようなものです」とアーウィン氏は述べた。「それほど重要なのです。」