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アップル、裁判所が任命した監視役を退任…今のところ

アップル、裁判所が任命した監視役を退任…今のところ

ブレア・ハンリー・フランク

ibooks_heroアップルは、裁判所が任命した独占禁止法監視官の監視から一時的な猶予を与えられた。

ロイターの報道によると、ニューヨークの米国第2巡回控訴裁判所は、アップルが反トラスト法違反の判決条件に違反しないよう監視する責任を負っている元司法省監察総監のマイケル・ブロムウィッチ氏の活動に対する行政執行停止を認めた。

しかし、今回の差し止め命令はブロムウィッチが完全に消滅することを意味するわけではない。控訴裁判所の3人の判事からなる審理委員会は、ブロムウィッチの存在に対するアップルの異議申し立てと、司法省によるブロムウィッチの擁護を審理するため、早急に召集される予定だ。

ブロムウィッチ氏が裁判所に、調査への協力が不十分だとして厳しい訴えを起こした後、アップルは同氏の行為に異議を唱えていた。クパティーノに拠点を置くこのテクノロジー大手は、ブロムウィッチ氏の報酬は過大であり、調査は権限を超えていると主張した。独占禁止法違反裁判の裁判長を務め、ブロムウィッチ氏を監視役に任命したデニス・コート判事は先週、同氏の行為は不適切ではないと判断し、解任は行わないとの判決を下した。

コート最高裁は昨年、アップルが出版社と共謀して電子書籍の価格を引き上げたことで独占禁止法に違反したとの判決を下した。アップルは、自社の行為は独占禁止法に抵触していないと主張しており、控訴する予定だ。