
サティア・ナデラ氏のマイクロソフトCEO就任に対するウォール街の反応
ジョン・クック著

サティア・ナデラ氏がCEOに就任したことを受け、マイクロソフトの株価は早朝取引で小幅上昇した。46歳のナデラ氏は、マイクロソフトで22年間の勤務経験を持つベテランで、同社にとって3人目のCEOとなる。上場企業の日々の複雑な業務管理の経験がほとんどないままCEOに就任することになるが、これはウォール街に不安を抱かせる可能性がある。

しかし、現時点では株価はわずかに上昇し、36.53ドルとなっている。これにより、マイクロソフトの時価総額は3030億ドルとなり、過去12ヶ月間で33%上昇した。
ナデラ氏の人事は今朝のCNBCの番組「スクワーク・オン・ザ・ストリート」で大きな話題の一つとなり、銘柄選定の専門家ジム・クレイマー氏がこの人事について高らかに語った。クレイマー氏は、マイクロソフトには大きな投資機会があるとし、同社の株価は「割安」であり「もう少し上昇しても問題ない」と示唆している。
「マイクロソフトは、この時代で最も機会を無駄にした企業かもしれない。だから、彼らには状況を一変させる誰かが必要なんだと思う。彼らは全てを持っていた。IBMは全てを持っていなかった。マイクロソフトは全てを持っていた」とクレイマー氏は述べ、同社は司法省による反トラスト法訴訟から完全に立ち直ることはなかったと付け加えた。
テレビ司会者は、マイクロソフトの業績は「悪くなく、良い配当も支払っているが、主要分野に投資すれば50ドルの価値があると思う」と述べた。
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルのデニス・バーマン氏は番組で、マイクロソフトはナデラ氏よりもビル・ゲイツ氏によって牽引される可能性があると指摘した。バーマン氏はナデラ氏を「実績のない人物」と呼び、「この会社が一体何なのか、真の疑問がいくつかある」と述べ、新CEOがマイクロソフトの事業をツイート一つで要約するのはおそらく難しいだろうと付け加えた。
「マイクロソフトとは何なのか? あまりにも多くの人々に対して、あまりにも多くのことをしようとしている。それがナデラ氏の課題となるだろう」とバーマン氏は語った。