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マイクロソフトとPCメーカーが、主力のAI機能「リコール」を搭載しないCopilot+ PCを発売

マイクロソフトとPCメーカーが、主力のAI機能「リコール」を搭載しないCopilot+ PCを発売

トッド・ビショップ

マイクロソフトが1ヶ月足らず前にレドモンドで開催されたメディアイベントで新型Copilot+ PCを発表した際に思い描いていたような形では、新たなAI時代の幕開けは始まっていない。(GeekWire Photo / Todd Bishop)

マイクロソフトとそのPCパートナーは火曜日、セキュリティとプライバシーの懸念に対処するためにAI搭載の「リコール」機能を延期したにもかかわらず、最初のCopilot+ PCのリリースを推進した。

マイクロソフトは先週、当初の計画通り発売時にリコールを提供するのではなく、今後数週間のうちにまずWindows Insiderプログラムを通じてこの機能をリリースし、テストする予定であると発表した。

この動きは、先週の議会公聴会に反映されたように、マイクロソフトのセキュリティ上の課題に対する広範な調査と、新機能よりもセキュリティを優先するという同社の誓約の中で起こった。

こうした展開は、アップルや同業他社との競争激化と相まって、主力の PC オペレーティングシステムを活性化させようとするマイクロソフトの勢いをいくらか削いでしまった。

Microsoft の新しい Surface Pro と Surface Laptop に加えて、HP、Lenovo、その他のコンピューター メーカーからも新しい Copilot+ PC が本日より発売されます。

リコール機能は搭載されていないものの、同社は一日中持続するバッテリー、強力なニューラル プロセッシング ユニット (NPU)、Microsoft ペイントの Cocreator などの新しい AI エクスペリエンスなど、Copilot PC の機能を宣伝している。

Recallは短い間隔でスクリーンショットをキャプチャするため、ユーザーは履歴を素早く照会し、後から情報を探すことができます。5月20日の発表以降、Microsoftは新たなレベルの暗号化計画の詳細を発表し、ユーザーがセットアップ時に有効化しない限り、Recallはデフォルトで無効になると発表しました。

Appleは先週、世界開発者会議(WWDC)でmacOS Sequoiaのプレビュー版を公開し、「Apple Intelligence」という名称のMac向けAI機能シリーズを発表しました。また、Appleは長年にわたりMicrosoftのパートナーであり、レドモンドに本社を置くMicrosoftが数十億ドルを投資しているOpenAIとのAIパートナーシップも発表しました。