
マイクロソフト、新しいVisual Studio OnlineでGitHubに挑む
トッド・ビショップ著

マイクロソフトは、ソース管理機能やGitサポートなど、ソフトウェア開発チーム向けの多くのサービスをクラウドに拡張する新サービス「Visual Studio Online」のパブリックプレビューを発表しました。このサービスにより、マイクロソフトは人気の開発サービス「GitHub」とのより直接的な競合となり、場合によってはより低価格で提供されることになります。
レドモンドに本社を置くマイクロソフトは、今朝、Visual Studio 2013の発表イベントの一環として、この新サービスを発表しました。これは、従来のソフトウェア開発ツールを、開発者の現在の作業方法やコラボレーションに合わせて適応させるための、マイクロソフトの新たな取り組みです。
Microsoftはまた、Visual Studio Onlineサービスの一環として、従来のデスクトップ開発環境を補完する新しいブラウザベースのコーディングツール「Monaco」のプレビューを発表しました。このブラウザベースの開発ツールは、まずWindows Azureのウェブサイトで動作し、開発者がウェブ上からサイトを編集できるようになります。
「Visual Studioの歩みにおいて、私たちは新たな大きな一歩を踏み出そうとしています」と、マイクロソフト開発部門副社長のS. “Soma” Somasegar氏は今週初めのインタビューで述べた。「Visual Studioにとって全く新しい時代が始まろうとしています。」
Visual Studio Online は、最大 5 人のユーザーまでのチームに対しては無料で提供され、Microsoft の MSDN サブスクリプションに含まれており、追加ユーザーは Microsoft の導入価格で月額 10 ドルからご利用いただけます。
一部の小規模チームにとって、これは GitHub の代替手段となる可能性があります。GitHub では、開発者はパブリック コード リポジトリでは無料で作業できますが、プライベート コード リポジトリで作業する場合は月額 7 ~ 50 ドルの料金がかかります。
Visual Studio Online サービスは、Microsoft の Team Foundation サービスの要素をクラウドに統合します。これには、Microsoft 独自の Team Foundation バージョン管理に加えて、オープンソースのバージョン管理システム Git を利用するオプションも含まれます。
その他の機能には、ホストされたビルド サービス、柔軟な負荷テスト、アプリケーションの使用状況に関するデータを提供するアプリケーション インサイトなどがあります。
GitHub は 400 万人以上のユーザーを抱えており、今年初めにはソフトウェア開発者以外のさまざまな職業でその技術を利用できるように拡張することを目指して、Andreeseen Horowitz から 1 億ドルを調達しました。