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2011年からペットシッター大手を率いてきたローバーのCEO、アーロン・イースターリー氏が退任

2011年からペットシッター大手を率いてきたローバーのCEO、アーロン・イースターリー氏が退任

テイラー・ソパー

長年ローバー社のCEOを務めたアーロン・イースタリー氏(左)は、同社社長のブレント・ターナー氏に経営の指揮権を譲る予定。(ローバー社写真)

シアトルのハッカソンのアイデアからペットケア帝国へとRoverを築き上げた14年後、アーロン・イースタリー氏が7月1日付けでCEOを退任し、長年幹部を務めたブレント・ターナー氏にバトンを渡す。

リーダーシップの移行計画はしばらく前から準備されており、ローバーが昨年ブラックストーンと行った23億ドルのプライベートエクイティ取引よりも前からあったと、イースタリー氏はGeekWireとのインタビューで語った。

イースタリー氏は日常業務から離れ、取締役会の執行会長という新たな役割に就くことになる。

昨年最高執行責任者(COO)から社長に就任したターナー氏は、ローバーを次の成長の時代へと導くことを楽しみにしていると語った。

「私たちは目の前にあるチャンスにとても興奮しており、とても元気づけられています」と、これまでRazorfish、aQuantive、Marchex、Microsoft、Code Fellowsで幹部職を歴任したシアトルのベテラン技術リーダーであるターナー氏は語った。

イースタリーは会社設立から数年後の2014年にターナー氏をローバーに採用した。

同氏は、自身のリーダーシップのアプローチの鍵の一つは、会社の各段階で適切な人材を適切な役割に配置することだと語った。

「ブレントに指揮権を譲ることができてとても誇りに思う」とイースタリー氏は語った。

2011年のスタートアップ・ウィークエンド・イベントでローバーのアイデアを売り込んだシアトルのベンチャーキャピタリスト、グレッグ・ゴッテスマン氏は、ターナー氏を「類まれな才能を持つ経営者でありリーダー」と呼んだ。

「彼は、部下全員から最大限の力を引き出す術を知っている稀有なマネージャーです」とゴッテスマンは語った。「アーロンの後を継ぎ、ローバーをさらに高みへと導くのに、ブレント以上に適任な人物は地球上にいません。」

Roverは、世界最大のペットシッターとドッグウォーカーのネットワークを自称しています。シアトルに拠点を置く同社は17カ国で事業を展開しており、過去1年間でヨーロッパのペットシッターサービス2社を買収しました。昨年の予約総額は11億ドルに達し、プラットフォーム上での予約件数は現在までに4,000万件近くに達しています。

世界中で約555人の従業員を抱えるローバー社は、トレーニングやデイケアなどペット産業の他の分野を近代化する新しい方法を模索している。

イースタリー氏は、同社の猫ケア事業の成長を指摘し、ペット業界全体について依然として強気の見通しを持っていると述べた。

「犬や猫から得られる感情的な恩恵を再現するのは難しい」と彼は語った。

ゴッテスマン氏は、イースターリー氏がローバーの創業初期における市場動向の把握に貢献したと高く評価した。また、イースターリー氏のリーダーとしての使命感を高く評価した。

「アーロンを偉大な人物たらしめていたものの一つは、ローバーの使命である『ペットの無条件の愛を誰もがもっと手軽に体験できるようにする』という情熱でした」とゴッテスマン氏は語った。「アーロンはよく、犬の家畜化が他のどんな発明よりも人間の幸福をもたらしたという主張を反駁するよう人々に求めていました。」

2016年にGeekWireアワードでCEOオブ・ザ・イヤーを受賞したイースターリー氏は、パンデミック、株式公開、そしてプライベートエクイティ取引といったRoverの経営を支えました。彼はRoverを離れて次の仕事を検討するまで、しばらく休職する予定です。

「他に類を見ない素晴らしい旅です」とイースターリー氏は自身の在任期間について語った。「ユニークで、刺激的で、同時にフラストレーションも感じる旅です。」