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司法省、AT&T訴訟の延期を要求

司法省、AT&T訴訟の延期を要求

ジョン・クック

米連邦地方裁判所のエレン・シーガル・ハベル判事は本日、AT&TによるTモバイルUSAに対する390億ドルの買収提案をめぐる独占禁止法訴訟の却下もしくは延期を求める司法省の要請を検討中であると述べた。

ブルームバーグの報道によると、ハヴェル氏は「これだけの時間と労力、そして納税者のお金を費やしているのに、だまされていないという自信は全くない」と述べた。「状況は変わってしまった」

ハヴェル氏は、AT&Tが9月12日の合併期限までに取引を完了することがまだ可能かどうか疑問視した。

ZDNetは司法省の要請を「猫とネズミの追いかけっこと競争のゲーム」と呼んでいる。

連邦通信委員会(FCC)が先週発表した157ページに及ぶ報告書は、AT&TによるTモバイル買収案が無線通信市場における競争を劇的に減少させ、雇用に悪影響を及ぼすと指摘した。司法省の弁護士は、AT&TがFCCへの申請を取り下げたため、裁判官に対し審理の延期を求めた。

米司法省は8月、「AT&TがTモバイルを独立した低価格のライバルとして排除すれば、市場から大きな競争力が失われる」として、この買収を阻止するために訴訟を起こした。