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クラウドのスーパーコンピュータ:AmazonがTop500リストにランクイン

クラウドのスーパーコンピュータ:AmazonがTop500リストにランクイン

トッド・ビショップ

世界最速スーパーコンピューターの最新リストに、驚くべき名前が載っています。Amazon Web Services です。

シアトルに拠点を置く同社のクラウド コンピューティング チームは、Cluster Compute Eight Extra Large (略して CC2) と呼ばれる最新のハイパフォーマンス コンピューティング製品の宣伝を目的として、注目度の高い Top500 リストの管理組織にベンチマーク速度の結果を提出し、世界で 42 番目に高速なスーパーコンピューティング システムを所有する誇り高い企業となった。

アマゾンの240.09テラフロップス(1秒あたり240兆回以上の浮動小数点演算)という速度は、日本の理化学研究所計算科学研究機構の現チャンピオンである京コンピュータが記録した10510テラフロップス(つまり10ペタフロップス以上)と比べると見劣りする。

しかし、シアトルに本社を置くこの企業は、トップクラスのスーパーコンピューターと競争しようとしているわけではなく、むしろ、大量のデータを処理する必要がある科学者、エンジニア、研究者にクラウドベースのソリューションを提供することで、スーパーコンピューティングを一般大衆に普及させようとしている。

Amazon の Jeff Barr 氏は今朝の投稿で次のように書いています。「やや小規模ではありますが、290 個の CC2 インスタンスからなる独自のアレイを起動し、1 時間あたり 1,000 ドル未満のコスト (スポット市場の状況によってはさらに低くなる可能性もあります) で Top500 スーパーコンピューター (63.7 teraFLOPS) を作成できます。」

Top500リストの最新版は、今週シアトルで開催される大規模なスーパーコンピューティング会議SC11に合わせて発表されました。シアトルのスーパーコンピュータ企業であるCrayも、オークリッジ国立研究所に設置されたCrayのスーパーコンピュータ(1759テラフロップス)が第3位にランクインするなど、リストの上位に名を連ねています。

しかし、Amazonがランキングを維持するためには、今後さらなる努力が必要になるだろう。Top500リストを作成した研究者たちは、2016年までにリスト全体がペタフロップス以上の性能を持つマシンで構成されるようになると予測している。