
WinDocksがAmazon Web Servicesを通じてWindows向けDockerサポートをリリース
ダン・リッチマン著
Amazon Web Services Marketplaceは、ワシントン州ベルビューに拠点を置く同名のスタートアップ企業が提供するWinDocksの「コミュニティエディション」を無料でダウンロードできる提供を開始しました。WinDocksによると、コミュニティエディションでは開発者がDockerコマンドで管理されるMicrosoft .NETおよびSQL Serverコンテナにアクセスできるとのことです。WinDocksの共同創業者兼副社長であるポール・スタントン氏によると、最大の特徴はAWSが同ソフトウェアを提供しているのに対し、Microsoftは競合のAzure Marketplaceでは同様のサービスを提供していない点です。
「Azure経由でソフトウェアを提供したいのですが、Microsoftは興味を示してくれません」とスタントン氏は述べた。「Microsoft社内ではDockerの重要性をまだ理解していない人が多く、SQL ServerグループはDockerを使ったWindowsでのサポートよりも、Linuxへの移植に注力しています。」
マイクロソフトはコメント要請にすぐには応じなかった。
WinDocksはDockerエンジンをWindows Server 2012に移植したもので、一部の調査によると、第3四半期に予定されているDocker準拠のWindows Server 2016のリリース後も、Windows Server 2012は今後数年間は引き続き利用されると予想されています。Windows Server 2016はDockerをサポートしますが、SQL Serverのイメージサポートは提供されません。つまり、「Windows Server 2016のDockerコンテナでSQL Serverを実行する簡単な方法はありません」とスタントン氏は述べています。「異論を唱える人もいるでしょうが、それは作り話です。」
コンテナ技術は、アプリケーションとその実行に必要なコンポーネントを、簡単に導入できるパッケージにまとめます。WinDocksによると、コンテナ数が5個に制限されているWinDocksコミュニティエディションは、コンテナを迅速に作成し、単一のVM上で開発者やテスターのチームをサポートできます。Windows Server 2012上で動作し、Docker APIとコマンドを使用する.NETおよびSQL Serverコンテナを作成します。
ウィンドックスはワシントン州ベルビューに拠点を置く設立2年の新興企業だ。同社には6人の従業員がおり、その多くは元マイクロソフトのエンジニアだとスタントン氏は語ったが、資金調達総額は明らかにしなかった。
同氏によれば、Windows 8 および 10 向けの WinDocks のバージョンは来週発表される予定だという。