Watch

マイクロソフトのクラウド構想は海底での巨額投資を必要とする

マイクロソフトのクラウド構想は海底での巨額投資を必要とする

トリシア・デュリー

シアトルの大学地区にあるマンホールの蓋は、シアトルの既存の光ファイバーネットワークのアクセスポイントの一つを示しています。ギガビット・スクエアードは、このネットワークを活用して市内の家庭や企業に高速インターネットを提供する予定でした。しかし、この提携は12月に解消されました。

マイクロソフトは本日、世界中でより高速かつ大容量のデータ通信を行えるよう設計された3本の新たな深海ケーブルに投資したと発表した。

新しいケーブルのうち2本は、大西洋を越えて北米とアイルランド、そして英国を結ぶ。3本目は、太平洋を越えて北米からアジアを結ぶ重要なリンクを構築する。両プロジェクトへの投資額は明らかにされていない。

これらの投資は、マイクロソフトが9ヶ月前に開始した、技術的には「海中」通信と呼ばれる分野への投資拡大に向けた取り組みの一環です。マイクロソフトは、AzureデータサービスやOffice 365といったクラウドベースのソフトウェアへの投資を継続する中で、世界中の顧客データへの接続能力がますます重要になっていると述べています。

英国へのケーブル敷設は、Hibernia社とAqua Comms社の2社との提携により行われます。このルートは、カナダのハリファックス、アイルランドのバリンスピトル、英国のブリーンに物理的に陸揚げされ、複数のマイクロソフトデータセンターをケーブルで接続します。

AEC概要マップ
AEC概要マップ

アジアルートは、台湾の中華電信(Chunghwa Telecom)、中国移動通信(China Mobile)、中国電信(China Telecom)、中国聯通(China Unicom)、KTコーポレーション、ソフトバンクモバイル、TE SubComを含む企業連合と共同で構築されています。「ニュー・クロス・パシフィック・ケーブル・ネットワーク」と名付けられたこのケーブルは、オレゴン州ヒルズボロと中国、韓国、台湾、日本を結びます。

この発表は、マイクロソフトのネットワーク イネーブルメント担当マネージング ディレクターの David Crowley 氏が本日ブログ投稿で行った。

「クラウドとインフラ分野における競争は激化の一途を辿っています。しかし、クラウドやインフラだけで勝敗が決まるのではなく、包括的なイノベーションと『海から空まで』の顧客への価値提供が鍵となるのです」とクロウリー氏は述べた。