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IBMがWatson AIプラットフォームを活用してマスターズハイライト動画を自動生成する方法

IBMがWatson AIプラットフォームを活用してマスターズハイライト動画を自動生成する方法

テイラー・ソパー

IBMはダッシュボードに「コグニティブ・ハイライト」を表示しています。写真はIBM提供。

IBM は、ジョージア州オーガスタで開催されるマスターズ ゴルフ トーナメントのハイライト リールの制作プロセスを高速化するために新しいテクノロジーを活用しています。

同社は20年以上マスターズで技術サポートを提供してきたが、今年はIBM Watsonプラットフォームの一部であるビデオ、音声、テキスト認知認識ソフトウェアを活用し、ライブビデオストリームからエキサイティングな瞬間を抽出する新しいプラットフォームをテストしている。

コンピュータービジョンアルゴリズムを用いて映像コンテンツを分析し、何が起こっているか(例えば、選手が拳を振り上げているなど)を理解するとともに、解説者の音声をテキストに変換し、ハイライトとなる可能性のある言葉や表現を見つけ出します。また、IBMリサーチが開発した音声分類と環境音分析機能により、観客の歓声や解説者の興奮状態を検知することも可能です。

ハイライトが特定されると、IBMはテレビグラフィックと光学文字認識(OCR)を用いてゴルファーとホール番号に関する情報を特定します。メタデータは検出されたハイライトセグメントとペアリングされ、ダッシュボードに表示されます。

認知認識技術に基づくハイライト部分の自動識別と編集は、特にライブゴルフトーナメントの制作スタッフにとって有用です。90人のゴルファーが同時にコースを周回し、複数のカメラ映像がアクションを捉えているからです。IBMは、この技術によってファンが「X選手のハイライト動画を全部見せて」と検索するだけで、パーソナライズされたハイライト映像をすぐに見られるようになると考えています。

IBMによると、コグニティブ・コンピューティングの手法を用いてスポーツのハイライトをランキングするシステムは初めてとのことだ。同社はこの技術をテニスの試合にも応用する可能性がある。

IBMは、過去数年と同様に、マスターズ・トーナメントのデジタル体験にも力を入れています。記事を読みながら動画を視聴できる「Video Everywhere機能」、移動可能なリーダーボード用の同様の機能、いつでもホールにいる全選手を確認できる「Track 3.0」、iOSアプリの新機能、そして4Kストリーミングなど、新機能が盛り込まれています。アプリのスクリーンショットをいくつかご紹介します。