
次世代SpaceXロケットエンジン、テキサスでのテスト中に炎上
アラン・ボイル著

スペースXは、テキサス州マクレガーの施設で試験の準備中に次世代のマーリンロケットエンジンが異常な火災を経験したと発表したが、この火災が同社の野心的な打ち上げスケジュールに影響を与えることはないと予想されている。
土曜日の爆発では負傷者は報告されていない。爆発は、エンジニアたちが、スペースX社の主力ロケットであるファルコン9ロケットの次期型、ブロック5に搭載される予定のエンジンに液体酸素を送り込んでいる最中に起きた。
エンジニアたちは、LOXドロップと呼ばれるこの手順を用いて、エンジンの供給ラインの漏れを検査します。これは、ファルコン9の現行ブロック4バージョンよりも強力になる予定のブロック5エンジンの認定試験の準備の一環として行われます。
爆発が液体酸素(LOX)の投下中に発生した理由はまだ完全には解明されていない。SpaceXは本日GeekWireにメールで送られた声明の中で、「この事故発生時には、すべての安全プロトコルが遵守されていた」と述べた。
「現在、根本原因について徹底的かつ透明性のある調査を行っています」と、カリフォルニアに拠点を置く同社は述べた。「スペースXは現在の計画を順守しており、今回の件が当社の打ち上げペースに影響を及ぼすことはないと考えています。」
試験に使用されていたベイは大きな損傷を受けており、修理には2~4週間かかる見込みです。しかし、もう1つのベイは軽微な損傷にとどまっており、3日ほどでSpaceXのブロック4エンジンの定期試験を再開できる見込みです。
調査が進む間、ブロック5エンジンの試験は中断されています。スペースXは来年中にファルコン9ブロック5ロケットへの移行を完了する予定ですが、具体的な日程は未定です。
今後数週間のうちに、スペースXはファルコン9ロケットを使用して、国際宇宙ステーションへの貨物輸送、イリジウムネクスト衛星群用の10基の通信衛星の別のバッチ、および現在はプロジェクト・ズマとしてのみ知られている謎のペイロードを打ち上げると予想されている。
同社はまた、第1段コア3基に27基のマーリンロケットエンジンを搭載したファルコンヘビーロケットの初試験飛行に向けて準備を進めている。