
音楽サービスRhapsody、売上高2億200万ドルに増加したにもかかわらず、過去最高の3500万ドルの純損失を計上
ジェームズ・リズリー著

Spotifyより5年も前に設立された定額制音楽サービスを展開するRhapsody Internationalは、2015年に約2億200万ドルの売上高を記録しました。これは過去最高額で、2014年の売上高から16%増加しています。しかし、Rhapsodyは3,550万ドルの純損失という、新たな記録も発表しました。
シアトルに拠点を置く非上場企業の業績は、2010年にストリーミングサービスを分離独立させた後、Rhapsodyの株式43%を保有するRealNetworksによる規制書類の一部として開示された。RhapsodyとRhapsody International傘下のNapsterの両方の損失を含むこの記録的な損失は、新規ユーザー獲得コストの高さが原因と思われる。
2015年には会員数が45%も急増したにもかかわらず、月額4.99ドルから9.99ドルのサブスクリプションサービスでは利益を上げることができませんでした。Rhapsodyは、収益の大部分を新規ユーザーへのマーケティングと既存ユーザーベースの維持に費やしたと考えられます。
しかし、Rhapsodyだけではない。ストリーミング音楽業界の最大手Spotifyは、Rhapsodyの約10倍の会員数を抱えているが、損失を拡大させている。ほとんどのストリーミング音楽サービスにとって、月額10ドルというスイートスポットはユーザー獲得の決め手となるかもしれないが、アーティストへのストリーミング再生料やストリーミングインフラ全体のコストを、それだけで賄うのは不可能だ。
Spotifyは現在、差額を補うために投資家から5億ドルを調達しようとしているが、Amazon、Apple、Googleなどの他のストリーミングプロバイダーは、ストリーミング音楽を自社が提供する他の製品への入り口として利用している。
しかし、Rhapsodyは過去に異なるアプローチをとってきた。昨年、RhapsodyはRealNetworksと別の匿名の投資家からそれぞれ500万ドルの融資を2回受けた。このストリーミング音楽サービスは、停滞するベンチャーキャピタルに頼るのではなく、再び既存の株主からの資金調達に頼る可能性がある。