
アウディ、BMW、ダイムラーAG、ノキアのHEREマッピング技術を27億ドルで買収へ
テイラー・ソパー著
ノキアの地図・位置情報事業に買い手が見つかった。
ウォール・ストリート・ジャーナルは本日、ドイツの自動車メーカーであるアウディ、BMW、ダイムラーAGがノキアのHEREデジタルマッピングサービスを27億1000万ドルで買収する予定であると報じた。
同紙は、自動車メーカー各社はHEREが自動運転車など将来の自動車技術の開発に不可欠だと考えており、同社買収後、他の企業にHEREへの出資を呼びかけていくだろうと報じた。
ノキアは4月、マイクロソフトによるノキアのスマートフォン事業買収後もノキアに残った3つの主要事業の一つであるHEREについて、「売却の可能性を含む戦略的選択肢の検討」を開始したと発表した。マイクロソフトはノキアとの契約の一環として、HEREの技術の長期ライセンス契約を締結した。
Googleマップのユーザー数ははるかに多いが、ニューヨークタイムズは5月に、HEREが車載ナビゲーションシステムの市場シェア80%を占め、6,000人の従業員が毎日300万回近くの地図ソフトウェアの更新を行っていると報じた。
ウーバーもHERE買収の交渉中だったが、数週間前にウーバーは入札から撤退したとウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。
今年8月に退任したHEREの元CEO、マイケル・ハルブハー氏は昨年、GeekWireに対し、同社は「驚くべき位置情報クラウドビジネスを創りたい」と語っていた。
「Spotifyが音楽業界で知られているように、消費者の視点からもロケーションクラウドとして認知されたいと思っています」と彼は語った。「私たちはどこでも機能したいのです。」
HEREは昨年のMedio Systems買収により、シアトル地域に大きな拠点を展開しています。報道されている買収がシアトルのHERE従業員にどのような影響を与えるかについて、HEREに問い合わせており、回答が得られ次第、改めてお知らせいたします。