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イランの報道はボーイングの大型ジェット機取引を示唆

イランの報道はボーイングの大型ジェット機取引を示唆

アラン・ボイル

画像: ボーイング787
ワシントン州エバレットのボーイング工場で787ジェット機が形作られている。(GeekWire撮影、アラン・ボイル)

テヘランからの報道によれば、イランの国営航空会社がボーイング社からジェット機を購入する契約を結んだとのことで、これは米国とイランの商業関係における画期的な出来事となるだろう。

「近日中に、この会社との契約の詳細が発表されるだろう」と、イランの半国営通信社メフルは本日、アバス・アフンディ道路都市開発相の発言を引用した。

ロイター通信は匿名の情報筋の話として、この契約ではイラン航空がボーイング社から直接、またはリース会社から100機以上のボーイング機を購入すると報じた。イラン航空はアフンディ氏の省庁の傘下で運航している。

このような取り決めは、イラン航空がエアバス機118機(総額270億ドル)を購入する暫定合意に匹敵することになる。ロイター通信によると、1月に発表されたエアバスとの合意は、米国の技術を大量に使用しているため、依然として米国からの輸出許可が必要だという。

1979年の革命と人質事件以来、イランへの米国製ジェット機の販売は禁止されている。その後、貿易制裁の影響で、イランの民間航空機は深刻な老朽化に陥っている。イラン航空は近代化計画を進めるために数百機のジェット機を導入する必要があるとの見方もある。

昨年、イランが核開発計画を抑制すれば制裁を緩和するという国際合意が成立したことを受け、ワシントンとテヘランの関係は改善傾向にある。しかしながら、ボーイングとの合意には大きなハードルが立ちはだかるだろう。購入資金の調達は容易ではないだろう。また、政治的な反対が事態を複雑化させる可能性もあり、特に今年の米国大統領選の激戦期においてはなおさらだ。

ボーイング社は、米国政府の承認を得て、イラン航空と航空機購入の可能性について協議を行っていることを認めた。しかし、詳細については明らかにしなかった。

「顧客と現在行っている協議の詳細については言及しません。合意に達した場合は、顧客に発表してもらうのが当社の標準的な慣行です」と、ボーイングの広報担当者ポール・バーグマン氏はGeekWire宛ての電子メールで述べた。「合意に至るかどうかは、米国政府の承認次第です。」