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アマゾン、シアトルでPrime Nowを展開し、新たなレストラン配達サービスを秘密裏にテスト中

アマゾン、シアトルでPrime Nowを展開し、新たなレストラン配達サービスを秘密裏にテスト中

ジェイコブ・デミット

プライムナウ

GeekWireの取材によると、Amazonはシアトル地域でレストランからの温かい食事の配達実験をひっそりと開始した。これは、このeコマース大手が、レストランから職場や自宅への食事配達という競争の激しい市場に間もなく参入する兆しだ。

配達ドライバーやこの取り組みに詳しい関係者によると、同社はシアトルで新しいプライムナウ配達サービスと連携し、自社の従業員がレストランから食事を注文できるようにすることで、このサービスをテストしているという。

プライムナウの新しいドライバー数名がGeekWireの取材に対し、自分たちはレストランの配達を担当しているドライバーと同じだと語っている。シアトルのダウンタウン北部にある広大なアマゾン本社キャンパス近くの、アマゾンの新しいプライムナウ配送施設内でGeekWireが確認した案内板には、レストランでの受け取り方法をドライバーに具体的に指示する内容まで書かれていた。

プライムナウのアルコール配達や謎めいた「アマゾンフレックス」の荷物受け取りサービスの導入とともに、レストラン配達の実験は、同社が地元でのプライムナウの導入を利用して新しいコンセプトやサービスを実験していることを示すもう1つの兆候だ。

AmazonFreshの配達員がシアトルで食料品を運んでいる。
AmazonFreshの配達員がシアトルで食料品を運んでいる。

アマゾンは過去にもレストランのデリバリー事業に参入してきました。例えば、シアトルのユーザーはAmazon Localアプリで持ち帰り用の料理を注文できますが、アマゾン自身はこのアプリでデリバリーサービスを提供していません。一方、同社の食料品デリバリーサービス「AmazonFresh」では、レストランで調理済みの料理を自宅で温めて食べることができます。

アマゾンはニューヨーク市内のサードパーティ販売業者からの食事も配達しているが、選択肢は2つのグルメ食料品店と地元のパン屋に限られており、他の地元のレストランは含まれていない。

しかし、シアトルはアマゾンが本格的なレストランデリバリーを実験する最初の市場のようだ。同社の広報担当者は、噂や憶測について議論しないという方針を理由に、この実験についてコメントを控えた。

アマゾンが従業員のテストを乗り越えてレストランデリバリーサービスを開始するとしても、容易なことではないだろう。シアトルだけでも、ピーチからグラブハブまで、同様のサービスに挑戦しようとしているスタートアップ企業が山ほどある。利益率が極めて低い厳しい業界だが、もし成功させるのに十分な規模を持っている企業があるとすれば、それはアマゾンだ。

GeekWireがAmazonの配達実験に参加している地元の飲食店に話を聞いたところ、このサービスは現時点ではAmazon従業員限定だが、将来的にはより広範囲に展開される可能性があるとのことだった。このレストランでは、まだ1件の注文しか処理していないため、従業員も仕組みがよく分かっていないという。

同社の1時間以内配達オプション「プライムナウ」が火曜日にシアトル地域で初めて開始された。

同社はすでに、Prime Nowがシアトル地域でアルコール飲料の配達を開始したことを公表している。つまり、理論上は、シアトルが近い将来、ハンバーガーとキンキンに冷えたビールを1時間以内にまとめて自宅の玄関先まで配達してくれる世界初の都市になるかもしれないということだ。