
アマゾンに気をつけろ:グーグルが独自の配達ドローンで空を飛ぶ
ブレア・ハンリー・フランク著
実は、ドローン配送を計画している大手インターネット企業はAmazonだけではありません。Googleは過去2年間、独自の飛行式荷物配送ドローン群の開発に取り組んできたことを、本日The Atlantic誌の記事で明らかにしました。
「Project Wing」というコードネームで呼ばれるこの取り組みは、カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogle Xオフィスで運営されています。同社の自動運転車開発、Google Glass、その他多くの「ムーンショット」プロジェクトも担当するこのオフィスは、自律走行ドローンを用いて都市部で荷物を配達する方法を模索し、懸命に取り組んできました。現在、Googleはオーストラリアで小規模なテストを実施し、ドローンシステムのさらなる改良を進めています。
複数のローターを使ってヘリコプターのようにホバリングするAmazonのドローンとは異なり、Googleのモデル(コードネーム「Chickadee」)は垂直に離着陸しますが、様々なセンサーを使って水平飛行します。Googleによると、このドローンは設計にこだわったものではないとのことですが、現在プログラムのテストに使用しているとのことです。テスト飛行の様子を撮影した動画はこちらです。
Chickadeeは、対象物の上空でホバリングし、荷物を釣り糸で地面に降ろし、それを降ろした後、ロープを巻き上げて飛び去るように設計されています。これは、Amazonのドローン配送デモ(荷物を降ろす前にデッキ上をホバリングするデモ)との大きな違いです。
アマゾンは昨年末、「Prime Air」と名付けたドローン配送事業への参入を発表した。同社は最近、シアトル近郊の飛行場で荷物配送ロボットの試験運用を行う許可を連邦航空局(FAA)に申請し、第8世代と第9世代のドローンの試験運用を行っていると発表した。
Googleのドローン配送市場への参入は、Amazonにとってむしろ朗報となるかもしれない。米国でドローンを使った荷物配送を開始するには、企業はドローンの使用を許可する規制が必要となる。AmazonとGoogleが協力していく計画なのか、それとも両社が同じ規制を望んでいるのかはまだ不明だが、ドローン分野に大手企業が参入していることは、FAAが早急に行動を起こすきっかけとなるはずだ。