Airpods

CES: ハイテクコンタクトレンズでさらに進化した拡張現実

CES: ハイテクコンタクトレンズでさらに進化した拡張現実

トッド・ビショップ

 

ラスベガス発:スマートフォンにおける拡張現実(AR)は飛躍的な進歩を遂げ、アプリを使えば現実世界の映像に情報やグラフィックを重ね合わせることができるようになりました。シアトル地域のスタートアップ企業は、特殊なコンタクトレンズを用いて、目から少し離れたメガネに投影された物体を観察できるようにすることで、ARの未来に向けた新たな一歩を踏み出そうとしています。

イノベガ社は、今週開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)において、同社の研究を支援する全米科学財団が主催する特別「テックゾーン」の一環として、自社の技術を展示しています。イノベガ社は、ボセルに拠点を置くマイクロビジョン社の元チーフエンジニア、ランドール・スプレーグ氏と、マイクロビジョン社の元社長、スティーブン・ウィリー氏によって設立されました。

このコンタクトレンズは、光学フィルタリングナノテクノロジーを採用しており、ピコプロジェクターによってメガネに投影された画像を見ながら、その画像を超えて通常の視野を見ることができます。同社はこの技術を、現在同様の効果を得るために使用されているかさばるヘッドギアの代替品と捉えています。

本日CESに登場した、Innovegaを設立したマイクロビジョンのベテラン2人、ランドール・スプレーグ氏とスティーブン・ウィリー氏。

しかし、人々は世界を拡張するために、眼鏡に加えてコンタクトレンズを着用することを本当に望むのでしょうか?

「私たちがターゲットとする層は、15歳から35歳までの若い世代です」とスプレーグ氏は説明する。「この年齢層では、アメリカ人の20%が既に日常的にコンタクトレンズを使用しています。また、この層は物事への適応力もかなり高いので、残りの80%も候補となるでしょう。真の価値は一般消費者にあります。拡張現実(AR)は必ず実現するのです。」

応用範囲はほぼ無限ですが、例えば拡張現実(AR)ビデオゲームや、歩行中の人の前に推奨ルートを表示するといった現実世界のシナリオなどが考えられます。Innovegaはこうした大衆市場向けのシナリオをターゲットとしており、CESに参加している理由の一つは、この技術を市場に投入するためのパートナーを見つけることです。