
マイクロソフト社内の大改革でMSNがWindows部門へ移行
トッド・ビショップ著

マイクロソフトのCEO、サティア・ナデラ氏は、今後数カ月以内にWindows 10の発売に向けて準備を進める中、同社のMSNグループをWindows部門に移管し、同社のオンラインポータルと主力OSとの連携を強化する。

この変更は、Internet Explorer のデフォルトのホームページとしての MSN の地位をめぐる社内争いの報道を受けてのもので、社内メモを見た人々によれば、ナデラ氏が今朝の社内メモで発表したという。
この異動により、MSNは、チー・ルー・エグゼクティブ・バイスプレジデント率いるアプリケーション&サービス・グループから、テリー・マイヤーソン・エグゼクティブ・バイスプレジデントが率いるマイクロソフトのオペレーティング・システム・グループに移管される。これは、マイヤーソン氏による社内における権限集中の最新の動きとなる。
昨年秋、ルー氏とマイヤーソン氏は、Windows PCのInternet Explorer(IE)のデフォルトホームページをめぐる社内論争の中心人物だったと報じられました。マイヤーソン氏はそのページをWindows 10のプロモーションページにデフォルト設定することを希望し、BingチームのリーダーたちはIEのデフォルト検索エンジンをMicrosoftの検索エンジンにすることを主張していました。IEはこれまで、毎年出荷される数百万台のWindows PCにおいて、MSNをデフォルトに設定してきました。
変化のもう一つの兆候として、LinkedIn のプロフィールによると、以前 Bing アプリと MSN を監督していたブライアン・マクドナルド副社長が、今月からアプリケーション & サービス グループの生産性ソフトウェアを監督するようになったという。
マイクロソフトは、今回の変更についてコメントを控え、ナデラ氏のメモのコピーも提供しなかった。MSNは昨年、デザイン変更後に当初はトラフィックが減少したと報じられたが、社内関係者によるとその後回復したという。
更新: Microsoft は Business Insider に対して次のような声明を発表しました。
MSNは長年にわたり、Internet Explorerを介したWindowsエクスペリエンスの重要な部分を担ってきました。そのため、オペレーティング システム グループ (OSG) を拡張してMSNチームを組み込むことは、お客様に最高かつ最も関連性の高いコンテンツをお届けするという当社の目標に合致するものです。最近、MSNのユーザーエクスペリエンスを再設計し、世界をリードするメディアからの幅広いコンテンツを網羅しました。これらのコンテンツをWindowsエクスペリエンスにさらに優れた形で取り入れることができるようになることを大変嬉しく思っています。