
バリー・ディラー氏は、マイクロソフトの大型買収を前にしたアクティビジョンとブリザードのオプション取引を「幸運な賭け」と呼んだ。
トッド・ビショップ著

メディア王バリー・ディラー氏は、マイクロソフトがゲーム大手のアクティビジョン・ブリザード社を687億ドルで買収すると発表した前に、同社の株を買うオプションに結局は利益の大きい投資をしたことを認めた。
しかし、彼はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、それは「単なる幸運な賭けだった」と語った。
同紙は事情に詳しい関係者の話として、連邦検察当局と証券規制当局がディラー氏、その義理の息子アレクサンダー・フォン・ファーステンバーグ氏、プロデューサーのデビッド・ゲフィン氏が行ったオプション取引を捜査していると伝えている。
「我々は誰からもいかなる情報も得ずに行動したわけではない」とディラー氏はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。「これは偶然の一致の一つだ」
マイクロソフトは1月18日に687億ドルの買収を発表した 。ウォークラフト、ディアブロ、 オーバーウォッチ、 コール オブデューティ、キャンディークラッシュといったフランチャイズを展開するゲーム大手アクティビジョン ・ ブリザードの株価は、このニュースを受けて25%以上急騰した。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ゲフィン・ディラー・アンド・フォン・ファステンバーグはこの取引で約6,000万ドルの未実現利益を計上している。
ディラー氏はシアトルに拠点を置くエクスペディア・グループの会長を務めており、アクティビジョンのCEOであるボビー・コティック氏と共にコカ・コーラ社の取締役を務めている。ディラー氏はコティック氏を長年の友人と呼んでいる。コティック氏は今年後半にコカ・コーラ社の取締役を退任する予定だ。