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ウルトラセーフニュークリア社は売却を促進する手続きの一環として破産を申請した。

ウルトラセーフニュークリア社は売却を促進する手続きの一環として破産を申請した。

アラン・ボイル

マイクロモジュラーリアクターシステムの断面図を示すアーティストの構想図。(USNCイラスト)

シアトルに本社を置くウルトラ・セーフ・ニュークリア社は、裁判所監督下での手続きの一環として連邦破産法第11章の適用を申請し、公開競売による買収に至ったと発表した。

このプロセスには、USNCの資産に対する、スタンダード・ニュークリア社からの2,800万ドルに上る、いわゆるストーキングホース入札も含まれる。スタンダード・ニュークリア社との購入契約は、入札の最低額を設定することを目的としている。

破産申請はUSNCとその子会社であるUSNC-Tech、USNC-Power、Global First Powerを対象としている。USNCは、デラウェア州の連邦破産裁判所に、12月に取引を完了するための承認を申請したと述べている。

USNC の主なプロジェクトは、従来の原子力発電所よりも小型で効率的なマイクロカプセル化された核燃料と先進モジュール原子炉の開発に重点を置いています。

同社はまた、NASAと国防総省向けに次世代放射性同位元素電池をはじめとする核技術の開発にも取り組んでいます。宇宙配備型核熱推進システムの設計開発を目指すプロジェクトの一つは、ジェフ・ベゾス氏の宇宙ベンチャー企業ブルーオリジンをはじめとするパートナー企業との共同事業です。

同社によれば、売却手続き中も債務者保有融資によりUSNCは事業を継続できるという。

「ウルトラセーフ・ニュークリアは、安全で商業的に競争力があり、クリーンで信頼性の高い原子力エネルギーを世界の電力市場と産業市場に提供することに、引き続き揺るぎない決意で取り組んでまいります」と、USNC取締役会会長のカーク・エドワーズ氏はプレスリリースで述べた。「あらゆる選択肢を慎重に検討した結果、裁判所の監督下での売却プロセスが、当社の主要な技術イニシアチブの継続性を確保しつつ、前進するための最善の道であると判断しました。」

この移行に伴い、複数の人事異動が行われました。USNCの創設者であるフランチェスコ・ヴェネリ氏は8月にCEOを退任し、現在は同社の最高科学責任者に就任しています(同氏のLinkedInページより)。また、カート・テラーニ氏が現在、社長兼暫定CEOを務めています。

USNCのエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めていたパオロ・ヴェネリ氏は先月同社を退社し、シアトルに拠点を置くスターワード・ソリューションズの創設パートナーに就任しました。同社は原子力業界向けのコンサルティングおよび技術サービスを提供します。USNC-Techのチーフサイエンティストを務めていたマイケル・イーデス氏もスターワードの創設パートナーです。