
アマゾンの後押しとして、FAAはドローンの目視外飛行を許可する新たな規制を検討
ジョン・クック著
アマゾンのグローバルポリシー担当副社長ポール・ミゼナー氏は3月にワシントンDCで行われた議会公聴会で証言し、連邦航空局が無人航空機システムのイノベーションの開花に向けて十分な努力をしていないと懸念を表明した。
「我々が遅れているのは、将来に向けた計画だ」とミゼナー氏は当時語った。「高度な自動化、つまり目視外飛行だ。それはもうすぐやってくる。ヨーロッパ諸国はそれに向けて準備を進めているが、我々はまだそこまでには至っていない」
まあ、FAA が聞いていたようですね。
報道によると、規制当局は操縦者の視界外でのドローン飛行の可能性について調査を開始する予定で、そのような飛行を禁止していたこれまでの方針を覆す可能性がある。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、この決定はFAAの姿勢の転換を示すものであり、AmazonとGoogleの要望に沿うものになる可能性があると報じている。
アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏は2013年に「60 Minutes」でドローン配送計画を発表し、ドローンを使って顧客の玄関先まで荷物を配達するというアイデアについて語った。この計画には、アマゾンが倉庫施設からドローンを操縦者から見えない場所、つまり最長10マイル(約16キロメートル)離れた目的地まで操縦する能力が必要となる。
2月にFAAは商用ドローンの飛行を操縦者の視界内のみに制限すると発表し、アマゾンの「プライムエア」実験に打撃を与えた。
FAAは計画の概要の中で、「提案された規則では、操縦者は小型無人機の視界を維持することが義務付けられる」と述べた。「この規則では、操縦者が機体と常に視認できる視認監視員と連携して操縦することが認められるが、義務付けられるわけではない。」
アマゾンなどは、この計画は制限が厳しすぎると批判し、海外でのドローン研究開発の取り組みを今後も拡大していくと述べた。
現時点では、FAA の新たな調査や、同組織がなぜ変更を決定したかについては、詳細がほとんど明らかにされていない。