
NetApp、マルチクラウドKubernetesの専門知識を活かしてシアトルのStackPointCloudを買収
トム・クレイジット著

マルチクラウドの動きが今後も続くとすれば、Kubernetesこそがそれを実現させる技術となるでしょう。NetAppは火曜日、Kubernetesの導入を容易にするシアトルのスタートアップ企業StackPointCloudを買収し、ハイブリッドクラウド製品戦略にKubernetesサービスを追加しました。
買収条件は明らかにされていないが、2014年の創業以来、同社を自力で立ち上げてきたStackPointCloudのCEO、マット・ボールドウィン氏にとっては大きな勝利となるだろうと、買収を発表するブログ記事で述べた。「私たちは、小規模で非常に効率的かつ才能豊かなチームという信念に基づき、黒字経営を維持し、外部からの投資も受けずに、これらすべてを実現しました」とボールドウィン氏は記している。
StackPointCloudのSaaS(Software-as-a-Service)は、Kubernetesクラスターの導入を容易にします。これは、現代のソフトウェア開発現場でますます需要が高まっているスキルです。コンテナ化されたアプリケーションの導入のメリットを認識する企業が増えるにつれ、Kubernetesはこれらのコンテナを管理する手段を提供し、ここ数年で急速にコンテナ管理のデファクトスタンダードへと成長しました。
しかし、Kubernetesは使いにくいという評判は当然のことながら、そこでStackPointCloudのような企業の出番となります。同社のサービスはすべての主要なパブリッククラウドプロバイダーと連携し、顧客はそれらのプロバイダーにまたがるKubernetesのデプロイメントを管理できます。「私たちの目標は、プロバイダー間で機能を調和させ、ユーザーがアプリケーションに集中できる程度までプロバイダーを抽象化することです」とボールドウィン氏は書いています。
ボールドウィン氏と StackPointCloud チームは、カリフォルニア州サニーベールに拠点を置く NetApp に留まります。StackPointCloud 製品は今後 NetApp Kubernetes Service という名称となり、同社のハイブリッド クラウド顧客向け製品ラインナップに加わることになります。