
マーク・ペンがマイクロソフトを退社、スティーブ・バルマーを「中心投資家」として新ベンチャー企業に2億5000万ドルを調達
トッド・ビショップ著

クリントン大統領選キャンペーンで活躍したことで知られる政治ストラテジスト兼広告エグゼクティブのマーク・ペン氏が、マイクロソフト社を退社する。これは同社が今朝発表した経営陣刷新の一環である。しかし、ペン氏は自身の新たな事業に、マイクロソフト社の元トップを同行させる。
ペンシルバニア大学との親交は1970年代のハーバード大学時代まで遡るマイクロソフト元CEOのスティーブ・バルマー氏が、今朝のペンシルバニア大学による新しい投資顧問会社、ザ・スタッグウェル・グループLLCの発表で「中心投資家」として名前が挙がっている。
ニュースリリースによると、スタッグウェルは2億5000万ドルを調達し、広告、調査、データ分析、PR、デジタルマーケティングに投資し、その資金を活用して最大7億5000万ドルの買収を行う予定だという。
「スティーブのサポートと私の政治、マーケティング、テクノロジー分野での経験を活かして、急成長しているデジタルマーケティング分野への投資を探っていきます」とペン氏は声明で述べている。
ペン氏は2012年にバルマー氏によってマイクロソフトに招聘され、戦略および特別プロジェクトを率いていました。社内では物議を醸す存在であり、グーグルに対する「スクログルド」キャンペーンなど、攻撃的なアプローチを推進していました。ペン氏は9月に正式にマイクロソフトを退社する予定です。
マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏は、今朝の従業員へのメールで次のように述べています。「マークは長年にわたり、その才能と洞察力をマイクロソフトのために活かしてきました。スーパーボウルの広告制作、新たなビジネスモデルやマーケティングモデルの設計、データ分析における貢献など、マークは会社を新たな方向へと導く上で大きな力となりました。マークが示してくれた賢明な戦略的助言に感謝するとともに、彼の今後の活躍に期待しています。」