
Arch Mission が Astrobotic と提携し、Wikipedia などを月へ送る
アラン・ボイル著

アーチ・ミッション財団はピッツバーグに拠点を置くアストロボティック社と提携し、2020年に月着陸船に小型図書館を搭載して月面に送る計画だ。
月の図書館には、ウィキペディアや、世界の言語を収録したロング・ナウ財団のロゼッタ・プロジェクトなど、幅広い資料が収蔵される。テキストは、細菌ほどの極小文字まで刻み込めるレーザーエッチング技術を用いて、厚さ20ミクロン、切手サイズのニッケル板に印刷される。(ページを読むには1000倍の光学顕微鏡が必要だが、コンピューターは不要だ。)
「アーチ・ミッション財団がアストロボティックを選んでくださったことを大変嬉しく思います。私たちの月面探査ミッションが、数百万年後にも読み解かれるような貴重な資料を届けられると考えると、身の引き締まる思いです」と、アストロボティックのCEO、ジョン・ソーントン氏は本日のニュースリリースで述べた。「アーチ・ミッション財団の月面図書館は、人類の知識と文化の記念碑となるだけでなく、初の商業月面探査ミッションとなるでしょう。」
アストロボティック社は、2020年にユナイテッド・ローンチ・アライアンス社のアトラス5ロケットでペレグリン着陸機を月面に打ち上げることを目指しており、これはNASAの改訂された月探査計画の一環として行われる可能性もある。ルナ・ライブラリーは小型設計のため、DVDほどの大きさの薄い円筒形の容器に3000万ページの資料を収めることができる。
これは宇宙に打ち上げられた最初の図書館ではない。SpaceX社のファルコン・ヘビーロケットは、アーチ・ミッションのマイクロプリントされたアイザック・アシモフの『ファウンデーション』三部作を、スターマンのマネキンと共にイーロン・マスクのテスラ・ロードスターに搭載して深宇宙へ送り込んだ。
アーチミッションは、火星やその他の宇宙の場所に図書館を送る計画も立てている。
「太陽系全体に大規模に複製することで、アーチライブラリが数百万年から数十億年後でも失われないことを保証できるようになります」と、アーチミッション財団の共同創設者兼会長のノヴァ・スピヴァック氏は述べた。