
タイガー・グローバル、シアトル拠点の医療用品スタートアップ企業に2,000万ドルの資金調達ラウンドを主導
ネイト・ベック著
ヘルスケア流通マーケットプレイスの近代化を目指すシアトル拠点のスタートアップ企業bttnは、Tiger GlobalがリードするシリーズAラウンドで2,000万ドルを調達しました。この資金調達により、設立1年の同社の評価額は1億1,000万ドルに達しました。

Bttn(発音は「ボタン」)は、医療用品の調達におけるコスト削減と中間業者の排除を目指しています。現在、7,000社以上の顧客にサービスを提供しており、従業員数は75名にまで成長しています。パンデミックは当初の追い風となりました。
同社は4月に8つの配送・フルフィルメントセンターへのアクセスを取得したと発表した。これらの施設のおかげで、フルフィルメント時間は短縮され、現在は最初の注文から平均約3日となっている。また、有名メーカーから250万点以上の医療用品へのアクセスも獲得した。
経済全体の動向により、多くのスタートアップ企業の資金調達が困難になっている一方で、bttnのCEO兼共同創業者であるJT・ガーウッド氏は、自社がサービスを提供する市場の広さと業界の非弾力性により、この傾向の影響を受けないと述べています。医療用品卸売市場は、2022年には3,000億ドルを超えると予想されています。
「ヘルスケアとヘルステックは非常に幅広い分野です」と、かつてマイクロソフトでシニアアカウントエグゼクティブを務めていたガーウッド氏は述べた。「投資の機が熟していると言えるでしょう。」
ガーウッド氏はソフトウェアエンジニアのジャック・ミラー氏と共に同社を共同設立しました。ガーウッド氏とミラー氏は、ガーウッド氏が共同設立したPPEやその他の医療用品のオンラインマーケットプレイスであるPPE.Exchangeでも共に働いていました。
ニューヨークに拠点を置くタイガー・グローバルは、ここ数年、テクノロジー系スタートアップ企業への投資を活発に行ってきたものの、現在進行中の景気後退により利益が「蒸発」したとして、最近注目を集めている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によると、同社は後期段階の企業への投資を縮小し、代わりに新興企業に注力しているという。
今回の資金調達は、bttnがワシントン州ベルビューに拠点を置くベンチャー企業FUSEが主導したシードラウンドで650万ドルを調達してから1年足らずで行われた。FUSEは最新のラウンドにも参加している。bttnのこれまでの資金調達総額は2,650万ドルとなっている。