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ダイネティクス社、NASAの月面着陸船大競争にシエラネバダ社と提携

ダイネティクス社、NASAの月面着陸船大競争にシエラネバダ社と提携

アラン・ボイル

ダイネティクスの月面着陸船のコンセプト
ダイネティクス社の月面着陸船の設計図。アーティストによる構想図。(ダイネティクス社提供のイラスト)

アラバマ州に本社を置くダイネティクス社は、ブルーオリジン社やボーイング社を含む他社と競合し、NASA向けに有人月面着陸船を提案する企業チームを率いていると発表した。

  • ダイネティクス社のパートナー企業の一つであるシエラネバダ社は、国際宇宙ステーションへの商業補給ミッション用の貨物輸送機「ドリームチェイサー」の開発に既に取り組んでいます。ダイネティクス社とSNC社の提携は、先週末にSpace Newsで初めて報じられ、ダイネティクス社とSNC社のツイートで確認されました。ダイネティクス社は、他の企業もチームに参加していると述べていますが、具体的な企業名は明らかにしていません。
  • NASAの有人着陸船プログラムは、2種類の大容量着陸船を月へ飛行させるための道を開くことを目的としており、まずは2024年に有人月面ミッションを実施する予定です。ダイネティクス社は11月の締め切りまでに提案書を提出しましたが、今月まで関与の公表を控えていました。ダイネティクス社は、NASAのスペース・ローンチ・システムの契約業者や、アストロボティック社のペレグリン月着陸船の推進システムプロバイダーなど、幅広い宇宙プロジェクトに関与しています。
  • NASAの有人月面着陸船契約におけるダイネティクスの競合企業には、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ドレイパーと提携しているアマゾンCEOジェフ・ベゾス氏の非上場宇宙ベンチャー企業ブルーオリジン、そしてNASAの関連施設と協力すると表明しているものの、商業パートナーは未定のボーイングなどがある。スペースXは、大型ロケット「スターシップ」をNASAに提供していると思われるが、提案したかどうかは未だ確認していない。NASAは現在、どの企業が次の開発段階に進むかを2月に発表する予定だが、これは当初の予定より遅れている。