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Infoblox、タコマに拠点を置くサイバーセキュリティ企業IIDを4500万ドルで買収

Infoblox、タコマに拠点を置くサイバーセキュリティ企業IIDを4500万ドルで買収

テイラー・ソパー

IIDの共同創設者たち。写真はIIDより。
IID共同創設者のラース・ハーベイ氏とロッド・ラスムッセン氏。写真はIIDより。

上場ネットワークサービス企業 Infoblox は本日、タコマに拠点を置くサイバーセキュリティ企業 IID を 4,500 万ドルで買収すると発表した。

この契約により、ベイエリアに拠点を置くInfobloxは、過去19年間にわたり組織のサイバー攻撃軽減を支援してきたIIDのサービスを含め、自社の製品ラインナップを拡大することになる。

「長年にわたり、脅威インテリジェンスの運用に苦戦している組織と協業してきました」と、IIDの共同創設者兼CEOであるラース・ハーベイ氏はブログ記事に記しています。「こうした苦戦は、多くの場合、実用的なデータをネットワーク上のデバイスに直接統合することに関連していました。IIDとInfobloxの組み合わせにより、すべての要素が1つのパッケージに統合され、企業は脅威の発見から適用、そして緩和までを数秒で実行できるようになります。」

InfobloxカラーロゴInfobloxは、顧客のDNS、DHCP、IPアドレスの管理を支援し、不審なアクティビティを警告します。IIDのプラットフォームを導入することで、同社はよりコンテキストアウェアなセキュリティを提供できるようになります。

「IIDの深く豊富な脅威情報と、インフォブロックスがDDIサービスを通じてネットワーク内に持つコンテキストおよび中央制御ポイントを組み合わせることで、顧客や当社製品を再販するパートナーに独自の価値提案を提供することができます」とインフォブロックスのCEO、ジェスパー・アンダーセン氏は声明で述べた。

両社は、昨年、Infoblox DNS Threat Indexと呼ばれる四半期レポートで提携しており、すでにお互いによく知っている。

ハーベイ氏と共同創業者のロッド・ラスムセン氏はインフォブロックスの経営陣に加わり、IIDの従業員65名の大半はインフォブロックスに勤務することになり、インフォブロックスは既存のタコマオフィスを維持する。2013年に800万ドルのベンチャーキャピタル投資ラウンドを実施したIIDは、マイクロソフトや米国財務省といった既存顧客との取引を継続すると発表した。

「インフォブロックスとの提携により、当社のサービスをさらに強化できると同時に、より多くの顧客層に影響を与え、インターネットをより安全な環境にするお手伝いもできるようになります」とハーベイ氏はブログ投稿に記した。

インフォブロックスの株価は過去1年間で22%下落した。同社は2012年に1株16ドルでIPOし、創業17年を迎えた。時価総額は8億5000万ドル弱だ。