
アマゾンはライバルや投資家にとって「危険」だとバロンズが警告
トッド・ビショップ著

バロンズ誌は週末の記事でAmazon.comに対して弱気な見方を示し、同社は競合他社や株主にとって「危険」であり、Amazonの株価は「落ち着く必要がある」と結論付けている。
この記事(定期購読で入手可能)は、利益が「ほとんど消えた」にもかかわらず、過去1年間にアマゾンの株価が上昇したことに焦点を当てている。
利益を低く抑えられる能力は、ウォルマートや他のライバル企業に対してアマゾンに優位性を与えているが、バロンズは投資家にとっての最終的な見返りについて疑問を呈し、「利益力を示すことに関しては、アマゾンは新興企業としての免責特権を投資家から享受している」と述べている。
アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾス氏は、株主への最新の手紙の中でこの問題に取り組んでおり、次のように書いている…
プライム、AWS、Kindle、デジタルメディア、そしてカスタマーエクスペリエンスへの多額の投資は、一部の人々から、投資が過剰で、株主に無関心、あるいは営利企業であることに反する、とさえ思われるかもしれません。ある外部の観察者は、「私の知る限り、Amazonは投資家コミュニティの一部が消費者の利益のために運営する慈善団体だ」と述べています。しかし、私はそうは思いません。ジャストインタイム方式で改善を少しずつ提供しようとするのは、あまりにも賢明すぎると思います。私たちが生きているような急速に変化する世界では、それはリスクを伴います。より根本的な問題として、長期的な視点を持つことが、この矛盾を解消すると考えています。積極的に顧客を満足させることで信頼を獲得し、新たなビジネス分野においても、その顧客からより多くのビジネスを獲得することができます。長期的な視点に立つことで、顧客と株主の利益は一致するのです。
しかし、バロンズ誌は疑問を呈している。「経営陣は、顧客獲得のため価格を低く抑えつつ、今後数年で利益が見込める配送センターやデータファームへの投資を進めていると述べている」と記事は述べている。「しかし、その利益がいつ、どれほどの規模で現れるのかを示す詳細はほとんど示されていない。株価が高騰しているため、投資家の投資意欲が薄れれば、たとえ好調な業績を上げていても、今後数年間は利益が伸び悩む可能性がある」
アマゾンの株価は今朝の取引で約1.6%下落した。