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遺伝子治療バイオテクノロジーのスタートアップ企業ImmusoftがDiscovery Genomicsを買収

遺伝子治療バイオテクノロジーのスタートアップ企業ImmusoftがDiscovery Genomicsを買収

テイラー・ソパー

Immusoft CEO マシュー・ショルツ氏。
Immusoft CEO マシュー・ショルツ氏。

人間の免疫細胞を操作する方法を開発したシアトルを拠点とするバイオテクノロジーの新興企業Immusoftは本日、ミネソタ州ミネアポリスに拠点を置く創業16年の企業Discovery Genomicsの買収を発表した。

イミュソフトのCEO、マシュー・ショルツ氏は、同社がディスカバリー・ジェノミクスを買収したのは、同社の科学的専門知識と、ウイルスを使わずに遺伝子を細胞に送り込み、病気を予防したり緩和したりするのに使用される「スリーピングビューティートランスポゾンシステム」と呼ばれる主要技術を獲得するためだと述べた。

「両社はイノベーションの文化を共有し、多くの疾患の治療方法を変えたいという強い思いを持っています」とショルツ氏は声明で述べた。「両社の専門知識と技術を組み合わせることで、この目標の達成に貢献できると期待しています。」

イムソフトはディスカバリー・ジェノミクスのイノベーションを活用して自社の技術を補完する。この技術は基本的に、患者のB細胞(病気と闘う抗体を作る細胞)を再プログラムし、その後遺伝子コードを操作して細胞を体内に戻してHIVなどの病気を攻撃できるようにするものだ。

「基本的に、私たちは患者の細胞を薬剤工場に変えているのです」と、ショルツ氏は2014年にGeekWireに語った。「治療薬を作って注入するのではなく、細胞を取り出し、治療薬を作るようにプログラムし、それを患者さん自身の体に戻します。」

ショルツ氏は2009年にイミュソフトを設立し、エンジェル投資家、助成金、その他の団体から600万ドル近くを調達して、現在5人の従業員を抱えています。イミュソフトは複数の治療法を開発中ですが、いずれもまだ開発段階にあります。

ディスカバリー・ジェノミクスの従業員3人はミネアポリスに留まる予定。