
RFIDタグメーカーの大口顧客がトラッカーの展開を遅らせたため、インピンジの株価は20%下落した。
ナット・レヴィ著

シアトルに本社を置く無線周波数識別タグメーカー、インピンジが木曜日に四半期決算を発表したことを受け、同社の株価は急落した。
インピンジは第2四半期の非GAAPベースの1株当たり利益6セント、売上高3,410万ドルを報告し、いずれもアナリスト予想を上回りました。しかし、同社は2017年に追跡チップを使用してタグ付けされる物品の数に関する見通しを、78億~80億個から72億~720億個に引き下げました。この修正値は、前年同期比で18%の増加となります。
ImpinjのCEO、クリス・ディオリオ氏は、同社の四半期決算発表の電話会議で、今回の変更は複数の大手企業がRFID製品の導入を延期していることが原因だと述べた。ディオリオ氏は顧客名を挙げなかったものの、Impinj製品の導入は引き続き計画しているものの、企業側のスケジュールの遅れにより導入が遅れていると述べた。
ディオリオ氏は決算説明会で投資家に対し、忍耐強く長期的な視点を持つよう促した。インピンジは大企業が同社の技術を使って何百万、何十億ものアイテムにタグを付けると見ている。
ディオリオ氏は電話会議で、「私たちは、まだ始まったばかりだが巨大なビジネスチャンスをリードし、業界の導入ペースを決定づけ、私たちのビジネスチャンスを長期的な可能性へと成長させてくれる大規模なエンドユーザーと関わりを持つというダイナミクスをリアルタイムで学んでいます」と述べました。「そして、私たちの焦点は、企業や人々を日用品と結びつけるという、この巨大なビジネスチャンス、マクロトレンドに変わりません。ですから、私たちは今後も、あらゆる業種におけるあらゆるビジネスチャンスを加速させ、獲得するために全力を尽くし、プラットフォームのあらゆるレイヤーにおいて容赦なく競争し、規模と長期的な価値を推進する人材、プラットフォーム、そしてソリューションに投資していきます。」
インピンジの株価は時間外取引で約20%下落したが、決算発表後の25%下落からはやや持ち直した。本日の下落にもかかわらず、インピンジの株価は昨年の上場以来145%上昇している。
ディオリオ氏は、同社は四半期末の従業員数を283人としたと述べた。