
ワシントン州司法長官、イベント主催者への支払いとチケットの払い戻しを怠ったとしてブラウンペーパーチケット社を提訴
カート・シュロッサー著

ワシントン州司法長官ボブ・ファーガソンはシアトルを拠点とするブラウン・ペーパー・チケット社に対し訴訟を起こし、同社がイベント主催者に支払いを怠り、購入したチケットの代金を消費者に払い戻さなかったと非難した。
キング郡上級裁判所に提出された訴訟によると、イベント主催者に低価格のチケット販売サービスを提供し、イベント主催者とチケット購入者の仲介役を務める創業10年のこの会社は、ワシントン州消費者保護法に違反する不公正かつ欺瞞的な行為に関与したとして告発されている。
ブラウン・ペーパー・チケット社は、COVID-19による営業停止前に開催されたイベントの一部主催者への支払いを怠ったとされ、パンデミックの影響で中止となったイベントのチケット購入者への払い戻しも行っていない。ファーガソン氏は、同社が主催者に約600万ドル、全国のチケット購入者に76万ドルの未払い金があると主張している。
ブラウン・ペーパー・チケットの創業者兼社長であるウィリアム・スコット・ジョーダン氏は、新型コロナウイルス感染症からの回復に関するウェブサイト上の声明(最終更新日:9月14日)の中で、同社は払い戻し申請の積み残しに対処しており、払い戻しの時期については現時点では明言できないと述べた。ジョーダン氏は、払い戻しを待っている人々の忍耐は「限界に達しつつある」ことを認めた。
「何千ものイベントが中止、延期、あるいは中止となり、長い道のりを歩んでいます」とジョーダン氏は記した。「多くの企業と同様に、私たちもこの規模の危機への備えはできていませんでしたが、着実に前進しています。」
ファーガソン司法長官事務所は、同社の行為について消費者から583件の苦情を受けており、全国で約8万人が影響を受けている。同司法長官は、消費者保護法違反1件につき2,000ドルの罰金、チケット購入者とイベント主催者への賠償、そして同社による更なる違反行為の差し止め命令を裁判所に求めている。