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マイクロソフトがGEのPredix IoTプラットフォームとクラウドパートナーシップを締結、「幅広い戦略的コラボレーション」の第一歩を踏み出す

マイクロソフトがGEのPredix IoTプラットフォームとクラウドパートナーシップを締結、「幅広い戦略的コラボレーション」の第一歩を踏み出す

ダン・リッチマン

今朝トロントで開催されたマイクロソフトのワールドワイド パートナー カンファレンスに出席したマイクロソフトのサティア ナデラ氏と GE のジェフ イメルト氏。(マイクロソフトの写真)
今朝トロントで開催されたマイクロソフトのワールドワイド パートナー カンファレンスに出席したマイクロソフトのサティア ナデラ氏と GE のジェフ イメルト氏。(マイクロソフトの写真)

マイクロソフトとゼネラル・エレクトリック(GE)は本日午前、GEのモノのインターネット(IoT)向けプラットフォーム「Predix」を、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」上で産業企業向けに提供すると発表しました。このプラットフォームは、先週発表されたマイクロソフトとそのパートナーが提供するアプリのリポジトリ「AppSource」を通じて提供されます。

両社はニュースリリースで、今回の動きは「両社間の幅広い戦略的提携の第一歩であり、世界中の顧客が産業資産から情報を取得し、マイクロソフトのエンタープライズクラウドアプリケーションを活用できるようになる」と述べた。

Predix は、マシン、データ、および人を接続するための標準的な方法を提供することで、資産パフォーマンス管理と運用の最適化のための産業規模の分析を可能にするとされる PaaS (サービスとしてのプラットフォーム) です。

GEとMicrosoftの提携は、IoT分野におけるAzureの地位向上につながる可能性があります。GEが2015年8月にPredixを発表した際、同社は提携ではなく、独自のクラウドサービスを構築することを意図していたようです。本日の発表は、レドモンドに本社を置くMicrosoftがAmazon、Googleなどのクラウドサービス企業と競合する中、同社のAzureクラウドコンピューティングプラットフォームにとって注目度の高い提携となります。

「私たちの構想はオープンなPredixです。多くの皆様にこれをオープンにして、さらに発展させていただければ幸いです」と、GEの会長兼CEOであるジェフ・イメルト氏は、トロントで開催されたMicrosoft Worldwide Partner Conferenceで、Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏との短いインタビューの中で述べた。「私たちは分析と物理学を融合させています」とイメルト氏は述べ、これにより、生産性に数百億ドルの損失をもたらす予期せぬダウンタイムをゼロにするといった目標の達成を目指していると語った。

GEとマイクロソフトは、産業データをビジネスプロセスや分析と連携させるために、PredixをAzure IoT SuiteおよびCortana Intelligence Suite、さらにはOffice 365、Dynamics 365、Power BIなどのマイクロソフトのビジネスアプリケーションと統合する予定であると述べた。

両社によると、開発者向けプレビューは今年末にリリースされる予定で、Azure 上の Predix は 2017 年第 2 四半期までに商用化される予定だという。