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インピンジ、オランダの半導体大手NXPに対する特許訴訟で1850万ドルの損害賠償を獲得

インピンジ、オランダの半導体大手NXPに対する特許訴訟で1850万ドルの損害賠償を獲得

リサ・スティフラー

シアトルで開催された 2018 GeekWire サミットに出席した Impinj CEO の Chris Diorio 氏。 (GeekWire ファイル写真 / ケビン・リソタ)

カリフォルニア州の連邦陪審は金曜日、シアトルに拠点を置くRFIDメーカー、インピンジ社がオランダの半導体大手NXP社による特許2件の侵害を主張する訴訟で、同社に有利な判決を下した。陪審は、特許1件が「故意に」侵害されたと判断し、インピンジ社に約1,850万ドルの損害賠償と逸失利益の支払いを命じた。

問題となっている技術は、数十億個の商品をインターネットに接続し、企業が自社の製品を追跡するのに役立つ無線周波数識別チップである。

これは今夏、インピンジに有利な判決が下された2件目となる。NXPがインピンジを提訴した訴訟では、ワシントンの連邦陪審が6月に、インピンジは競合他社の特許を侵害していないとの結論を下した。

これら2つの訴訟は、ImpinjがNXPのUCODE製品に対して2019年に起こした特許侵害訴訟に遡るものである。

「大企業が、私たちのような小規模で革新的な企業の特許取得済みの発明を模倣しているのを見て、大変落胆しました。私たちは自社の発明を守る責任を真剣に受け止めており、だからこそ訴訟を起こす以外に選択肢はないと判断したのです」と、インピンジのCEO、クリス・ディオリオ氏は日曜日に同社のパートナー企業と顧客に宛てた書簡の中で述べた。

インピンジの株価は、第1四半期の業績報告が期待外れだったことを受けて4月に急落したが、本日は4%近く上昇した。

両社は特許問題をめぐり、それぞれ2度ずつ訴訟を起こしている。Impinjはカリフォルニア州とテキサス州で、NXPはワシントン州と中国でそれぞれ訴訟を起こしている。テキサス州の訴訟は2023年9月に審理開始が予定されている一方、中国の訴訟は未定となっている。

月曜日にコメントを求めたところ、NXPの広報担当ジェイシー・ズニガ氏は電子メールで「方針上、進行中の訴訟についてはコメントできません」と回答した。

編集者注:追加の訴訟と NXP の対応に関する情報を追加するために、記事は 7 月 18 日に更新されました。