
バーンズ・アンド・ノーブルのCEOは1年も経たずに退任、書店はアマゾンに追いつくのに苦戦
バーンズ・アンド・ノーブルのCEOは1年も経たずに退任、書店はアマゾンに追いつくのに苦戦

ロナルド・ボワール

シアーズの元幹部で、1年足らず前にバーンズ・アンド・ノーブルのCEOに任命されたロナルド・D・ボア氏は、同社取締役会が「ボア氏は組織に適任ではなく、同氏が退社することが関係者全員の利益になると判断した」ため、突然退社することになったと、同社が発表した。
これは、AmazonのeコマースポータルとKindle電子書籍事業が支配する時代に、書店チェーンが苦戦していることを示す新たな兆候だ。同社は6月、従来の書店事業と電子書籍リーダー「NOOK」の両事業において、売上高が継続的に減少していると報告した。NOOK本体、コンテンツ、アクセサリの年間売上高は27.4%減の1億9,150万ドルとなった。
バーンズ・アンド・ノーブルは、レナード・リッジオ会長が予定していた退任を延期し、ボワール氏をはじめとする経営陣メンバーの職務を引き継ぐと発表した。同社は直ちに新CEOの選考を開始するとしている。